暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第240話「根源接続」
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
達と違うのは、緋雪と“天使”が互角に渡り合えている所だ。
 強さで言えば緋雪もかなり強い。
 そのため、物理的な強さならば“天使”と対等に渡り合える。

「(一対一なら勝てる!でも、二人以上だと……!)」

 それでも、一人が限度だ。
 “性質”の効果も合わさり、二人以上が相手だと緋雪も防戦一方になる。

「片方は受け持ちます!」

「任せるよ!」

 そこで、アミタとキリエが改めて片方を相手する。
 これで緋雪は一対一に持ち込め、互角以上に渡り合える。

「はぁっ!!」

「ぐぅっ!?」

 一撃をまともに当て、“天使”を吹き飛ばす。
 これにより、緋雪に少しばかりの自由な時間が出来る。

「……見えた」

   ―――“破綻せよ、理よ(ツェアシュテールング)

 その時間で、緋雪は他の皆が相手している“天使”や神の“瞳”を捕捉した。
 そしてその瞳を握り潰し、全員にダメージを与える。

「シッ!」

 それを見届ける事もせず、緋雪はそのまま先程の“天使”を追撃する。
 他の事に気を取られれば、すぐに押される。
 そのため、目の前の敵に集中し続けた。











「(皆が頑張ってる。……後、もう少しで……!)」

 八束神社が戦場になっている最中、司はその渦中にいた。
 根源への接続まで、あと少し。
 それまで、皆が時間を稼いでいてくれている。
 一見優勢に見える戦闘も、かなりの精神を削っている。
 押し負けるのは時間の問題だろう。

「このっ……!邪魔を……!」

「させる訳には、いかないよ……!」

「ここで食い止める……!」

 司を集中狙いしようとするのは、優輝だけではない。
 他の神々や“天使”も、司を狙っている。
 それを阻止するため、クロノやユーノが的確に妨害する。
 力を失った神夜も、“意志”だけで食らいついていた。

「ッ……!」

 その時、司に何とも言えない感覚が襲い掛かる。
 全てを内包する大地のような、そんな暖かさ。
 それでいて、全てと繋がったような、そんな感覚が。

「(繋がった……!)」

 “世界”そのものの根源に、ついに接続した。
 司はそう確信した。―――だが

「ッ……ぇ……?」

 自我が塗り潰されていく。
 当然と言えば当然だ。
 一個人が、世界そのものと繋がるというのは、あまりにも身に余る行為だ。
 人間でしかない司にとって、自殺行為と大差ない。

「ぁ…………」

 後もう一手。
 繋いだ“世界”の“領域”を、皆に共有しなければならない。
 個々人で対抗するのではなく、“世界”全体でイリスに対抗する。
 それを為す、もう一
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ