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レーヴァティン
第百四十八話 連合王国降伏その四
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 久志は連合王国側にその様に返事を送った、すると相手もそれならと頷いてだった。双方はマドリード前にそれぞれの軍勢を後ろにして会談の場を設けた。
 そうして会談の結果連合王国は帝国に降伏し国王と女王はそのままの地位でいることとなり貴族達も帝国に組み入れられた。これで帝国と連合王国の戦は終わった。
 久志は戦後処理を終えるとローマに戻った、その時ピレネー山脈に軍を配置することを忘れなかった。
 そうしてローマに戻ってから彼は仲間達に話した。
「これでまた勢力を拡大したな」
「ああ、よおやったわ」
 美奈代が久志に笑顔で堪えた。
「ほんまにな」
「そうだよな、戦は大きいのが二回でな」
「湖と陸でな」
「一回ずつな」
「そうやったな、賊とかモンスターとも戦ったけど」
「それ位で済んでよかったな」
「連合王国との戦はな」
 まさにとだ、美奈代は話した。
「正直な」
「政が主だったな」
「街とか村とか降してな」
「領主もな」
「そうした戦やったな」
「頭使って手間暇もかかったけどな」
 それでもというのだ。
「犠牲は少なく済んでな」
「金もかからなかったな」
「そやったな、あっぱり戦するよりもな」
 即ち戦場で戦うよりもというのだ。
「むしろな」
「政でやってった方がな」
「いいな」
「そうだよな。あっちの王様と女王様もあっさり降ったしな」
「そのこともよかったな」
「ああ、それにな」
 久志はさらに話した。
「連合王国を降してかなりの規模の水軍も手に入った」
「これも大きいな」
「しかも結構無傷でな」
「これも戦をあまりせんかったからや」
「そうなんだよな、本当にな」
 久志は美奈代に腕を組みつつ話した。
「上手くいったぜ」
「後は連合王国領を経営してくな」
「帝国の中でな、それでな」
 久志はさらに話した。
「あの半島だけじゃなくて帝国全体の政をしてな」
「その間にやな」
「ドナウ川南岸とな」
「諸都市群もね」
 清音が次の公費略目標について話した。
「手に入れていくね」
「そうするな、都市国家を一つ一つな」
「領地に組み入れてくな」
「使者を送ってよね」
「ああ、そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「降ればよしでな」
「降らない都市もあるわね」
「そうした都市と戦っていくさ」
 その様にしていくというのだ。
「戦の用意が出来たらな」
「その時には」
「軍を送るな、そしてな」
 久志は清音にさらに話した。
「一つ一つ攻略していくさ」
「そうするのね」
「ああ、ただそうした街は少ない方がいいな」
 降らない街はとだ、久志は述べた。
「本当に」
「それに越したことはないわね」
「ああ、連合王国の時から思っていたけれどな」
「もっと
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