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一貫小僧
第二章
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まま昭夫に対して話した。
「祖父ちゃんが子供の頃話してくれたけれどな」
「ああ、あの話か?」
 昭夫は祖父のことを言われて澄夫にすぐにこう返した。
「大山の裏の」
「何だ、知ってるんだな」
「俺も言われたからな、子供の頃」
「一貫小僧な」
「それだな、祖父ちゃんが子供の頃にはまだ出たってな」
「昭和のはじめ頃はな」
「祖父ちゃん大正生まれだからな」 
 もう遥か遠くの時代だろうか。
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