暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep??未来へ繋がる危機〜Unknown〜
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あ。・・・観測基地。守護騎士から2名、シグナムとヴィータが迎え撃つ!」

いきなりあたしの名前を出して背中を叩いてきたシグナム。かなり強く叩きやがったのか涙が出るほどイテェ。

「つうか、あたしも出るってなに勝手に決めてんだよ」

「なんだ、ヴィータ。将の決定に不服があるのか?」

「・・・別にねぇけどさ」

文句はねぇよ。守るための戦いってんなら望むところだ。そういうわけで、あたしとシグナムははやて達と連絡を取って、機会兵器掃討へと向かうことになった。機械兵器の進路に先回りを終えたあたしとシグナムは、そろそろ現れるであろう機械兵器を待つ。

『特定の反応を追尾して、攻撃範囲に居るものを攻撃するのみのようです。ですが対航空戦能力は未確認です。お気を付けて!』

「了解した。・・・未確認(アンノウン)なのはいつものことだ。問題ない」

中継基地からの報告にシグナムが応える。未確認の機械兵器。これだけであの日のことをハッキリと思い出しちまう。3年前のあの雪の日の機械兵器(アレ)も未確認だった。全てがいつも通りで、笑って終われるはずの任務だったんだ。誰もが認める無敵のエース(なのは)がいつも通りに笑っていたから。笑っていたから、あたしと、たまたまあたしらの部隊に出向していたセインテストは、なのはの状態に気づかなかった。いや、気づかなかったじゃダメだったんだ。

・―・―・回想だ・―・―・

「ゲホッ、ど・・・どうしよう・・・どうし・・・ゴホゴホ・・・」

「・・・なの・・は? 君は・・・無事なのか?・・・」

あたしが気付いた時には全てが終わっていた。任務が終わっての帰還途中に奇襲を受けたなのはは、今までの無茶や無理の所為か、簡単に撃墜されちまった。それに一早く気付いたセインテストは、なのはに対する機械兵器の追撃を庇って、代わりに瀕死のダメージを受けた。

「どうしよう・・・ヴィータちゃん・・・! ルシル君・・・ルシル君が・・・!」

あのセインテストならまず起こりえない事態だった。けど、それはアイツが普通の状態であればこそ、と付いちまう。ああそうだ。なのはだけじゃなくセインテストも人知れず限界を超えちまってたんだ。あたしが現場へと着いた時、そこには機械兵器の残骸と倒れ付すセインテスト、そしてセインテストの隣で蹲って泣いている血だらけのなのはが居た。

「おい、うそだろ。・・・くっ、こちらヴィータ! 医療班! 早く、早く来てくれ・・・!」

あたしはセインテストの腹に開いた穴を両手で必死に押さえて、「止まれ!」出血を止めようとする。縦に細く開いた穴。それは何かの刃物らしきモノで貫かれたということだ。

「がはっ、大・・・丈夫だ。この・・・程度で死ぬ・・・ような・・・」

「馬鹿野郎っ、喋
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