暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep??未来へ繋がる危機〜Unknown〜
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直前で掻き消えた。アレは「無効化フィールド・・・」ってわけか。
≪ジャマーフィールドを検知しました≫
“バルディッシュ”からも報告を受ける。あー、やっぱりね。そんな気がしたよ。
「AMF――アンチ・マギリンク・フィールド。AAAランクの魔法防御を機械兵器が使うなんて・・・!」
フェイトも驚きを見せている。私は驚きよりかは「あらら。結構なポテンシャル持ってるんだ」呆れに近いものを感じた。機械兵器ごときが大層な能力を持っているものだ。生意気だよ。私は地面に降り立ち、“トロイメライ”を鞘に収めて対象を見据える。
『はわわッ AMFって言ったら魔法が通用しないってことですよ!? 魔力結合が消されちゃったら、攻撃が通らないですー!』
はやてとユニゾンしたリインから念話が送られてくる。でもその考えは少し甘いな〜。
「リイン、ちゃんと覚えておいて。戦いの場で、“絶対”、なんてモノは決して存在しない。どれだけ強力な相手や魔法があったとしても――」
私は鞘に納まった“トロイメライ”を居合いの構えのまま・・・
――閃駆――
『ほえ? シャルさんが消えたです!?』
一足飛びで機械兵器に突っ込む。リインの少し間抜けな声が聞こえた。
(生前使っていた純粋な身体能力による超加速歩法、閃駆。さぁご覧あれ!)
名のとおり、閃光の如き速さで戦地を駆ける体術。フライハイト家の古文書に記されていたものを独学で会得した、私だけの力。魔力補助なしでも使えることから、結構重宝したものだ。それに魔力補助を使えば、風迅王が使っていた“神速”に匹敵するほどの速さを得られる。成長した肉体のおかげで、ようやく使えるようになったのだ。やっと本来の私に戻ってきたよ。
「1、2、3、4・・・」
“閃駆”で突っ込み、鞘から抜き放った“トロイメライ”で機械兵器群に一太刀ずつ入れていく。機械兵器群の間を通り抜け、静かに“トロイメライ”を鞘へと納める。その瞬間、機械兵器が全機音を立てて真っ二つとなり爆発炎上した。
「必ず何かしらの欠点がある、ということをね」
『す、すごいですーー! かっこいいですよ、シャルさん!』
「さすが陸戦最強と謳われるだけあるなぁ」
「にゃはは、もう人間業じゃないよね」
「そうだね。しかも純粋な体術って言うんだから、ちょっと呆れるかも」
リインの興奮とはやての言葉には嬉しく思うんだけど、なのはとフェイトの言葉には何も嬉しさが湧かないよ。ともあれ無事だった発掘員の人からロストロギアが入れられたケースをフェイトが受け取る。これでまずは1つ目の回収が終わったということだ。だけど、もう1ヵ所を任されていたシグナムから通信が来た。その内容は、発掘現場が跡形もなく吹き飛んでいたというものだ
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