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おっちょこちょいのかよちゃん
45 東京から来た少女
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って緊張でドキドキした。ただ一つ言えるのは名前が「りえ」という事から女の子であるという事だ。そして礼拝堂のドアが開く。かよ子はどきりとした。
「あ・・・!」
 教会のシスターが入った。
「貴女、りえちゃんが来たわよ」
「え・・・!」
 シスターと共に一人の少女が入ってきた。茶色の髪に白いワンピースを来た少女だった。かなりの美少女だ。
「は、はじめまして・・・!」
「こんにちは」
 緊張するかよ子に対して相手の少女は普通に挨拶した。
「この子がりえちゃんに会いたがっていたのよ」
「や、山田かよ子です。宜しくお願いします!」
「私は安藤りえ。宜しくね」
「それじゃ、仲良くね」
 シスターは礼拝堂を出た。
「あ、あの・・・」
「どうしたの?」
 かよ子は思い切って言った。
「あ、貴女、もしかして、異世界の『杯』を持ってるの?」
「え、どうしてそんな事・・・?」
 りえは質問で返す。
「それは、私も異世界の人から貰った物を持ってるから・・・。これが、その杖だよ・・・!!」
 かよ子はりえにその杖を見せた。
「これが・・・!!そうよ、私も、その杯ってのを持ってるわよ」
 りえも手提げから杯を取り出した。
「この杯に物質を入れるとそれに対応した精霊が出てくるの。土とか入れると大地の精霊とか、水を入れると水の精霊とかね」
「そうなんだ、私の杖も色んな物質に杖を向けるとその物質を操る能力がつかえるんだ。火に向ければ火が使えるし、石に向ければ石を作り出したりできるよ。それでこの清水を襲う敵を撃退した事があるんだ」
「そうなのね、私の住む東京にも出てきたわよ。その時もこの杯の能力(ちから)で精霊を出して戦ったわ」
「そうだったんだ・・・。そうだ、今日本は日本赤軍とかその赤軍から呼び出された異世界の敵とかに襲われているんだ。もし何かあったら連絡とろうよ!」
「え?そうね」
 二人はお互いの住所を教え合った。

 パレスチナの本部。日高はある命令を房子から受けていた。
「日高、アドルフと共に杯を持つ者からその杯を手にするのです」
「了解」
 そして房子はある事を思いながら窓を見る。
(護符を持つ者も、杖を持つ者がかなりの強敵・・・。でも杖の所持者はただの小学生で、おっちょこちょい・・・、か・・・)
 房子は思う。なぜ所持者が小学生だというのにこんなに苦労するのか。そして、その少女には何が宿しているといるのか・・・。
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