リュー君のお仕事B
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<グランバニア>
リュカSIDE
クソ商人共が連行され、戸惑い怯えている元奴隷さん達の少女に近付き、ダッサい首輪を外そうとしたら、
「お、お止め下さいませ、陛下!これは外してはなりません!」
必死で嫌がられた。
「?…実はお気に入りですか?」
それとも嫌われたかな?さっき服の中覗いちゃったからなぁ…
「も、申し訳ございません!この首輪は大変危険な物なのです!陛下にもしもの事があっては…」
「…何が危険なの?それ…ダサいから取った方が良いと思うんだよね」
「この首輪、仕掛けがありまして…勝手に外すと『メガンテ』が発動する様、魔法が施されております…」
元奴隷の少女が、悲しそうに説明してくれる…
「しかも、この首輪には奴隷の居場所を、特定する魔法もかけてあるらしいのです…以前カオフマンが、逃げ出した奴隷を水晶を使って探し出してました」
なるほど…奴隷である証って訳だけでは無かったんだ!頭良いねアイツ…後で一発ぶん殴ろ?
「う〜ん…困ったねぇ…お嬢ちゃん、外し方知らないよねぇ?」
まだ12.3歳くらいであろう元奴隷の少女に訪ねてみるが…首を横に振るだけ…当たり前か…
「お嬢ちゃんお名前は?」
「は、はい!私ユニと申します!」
「じゃぁ、ユニ。一緒にアイツの所に行って、外し方教えてもらおっか!えーと…何つったけアイツ?カ、カオフンデマンだったけ?」
「陛下、カオフマンです」
ティミーが優しく教えてくれた。
「ティミーも一緒に来てよ。一緒にお願いしよ」
「お願いって…教えるわけないじゃないですか!」
「相変わらずだなぁ〜君は〜!そんなもん聞いてみなきゃ分かんないだろ」
俺はユニの手を引き、地下牢へと下りて行く。
そう言えば俺、グランバニアの牢屋に行くのって初めてだ!
牢屋…其処はジメっとしてて、変な臭いがする所。
俺ここキラ〜イ!
さして広くない独房の1つに、さっきの商人…カオ…なんとかってヤツが蹲っている。
少し離れた独房に、ボディーガードも別々に入れられている。
番兵に牢屋の鍵を開けてもらい、クソ商人の独房へ入る。
入ってきた俺を恨めしい目で睨むクソ商人。
取り敢えず1発ぶん殴ってから話を切り出した。
「ねぇ、お願いがあるんだ!この首輪の安全な外し方を教えてよ!」
「へ、陛下!何でいきなり殴ってるんですか!?教えてくれるわけ無いでしょう…それじゃ」
さすが突っ込み要員のティミー君!素晴らしい突っ込みだ…ナイスなボケ役が居れば、漫才師になる事も出来るだろう。
「うん。メンゴメンゴ!面見たら殴りたくなっちゃって!まぁ…許せよ…な?」
「ふざけるな!誰がお前になんか教えるか!」
口と鼻から血を垂らしながら、威勢良く突っぱねられた。
仕方ない
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