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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
イレギュラーだからこそ出来る行為
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の最高の“教育”です!!」


私は、真紅狼を皆にはバレない様に見ると真紅狼だけはその視線に気が付いたのか、穏やかな表情をしていた。
そして口元が動き、『か………ち………が………な……い…ぞ………?』となんとか読み取ることが出来た。
そうね………こんな奴に躓いてられないし、私には真紅狼が居るものね。
真紅狼も………他の皆も私が“生きている人間”を殺す所なんて見たくないだろうし、なにより真紅狼の言う通り―――殺す価値がない。
私は、銃剣を降ろして真紅狼達の元に戻る途中で、訊ねられた。


「それがキミの答えかね?」
「………殺す価値も無い存在なので!」
「ハッハッハッハ!! それもよかろう!!」
「おかえり、麗」


真紅狼は、今まで見た事のない笑顔で私を抱き寄せてくる。
私は、そのことがとても嬉しくなって答えた。


「うん、ただいま!」


私も同じように真紅狼に抱き付く。
真紅狼の体温……………凄い落ち着く………………。


「………そんじゃ、今度は俺の番かねぇ」


真紅狼が不意に言葉を発すると、「ちょっと離れててくれ」と言い、私は真紅狼から離れると真紅狼は紫藤の前に立った。
〜麗side out〜


〜真紅狼side〜
俺は、紫藤のある単語に反応した。


『―――貴女は私を殺した罪と罪悪感を背負っていくことになります―――』


“罪”に“罪悪感”ね………。
そんなモノ、とうに忘れたな。
それに俺の(れい)にナニ、説教垂れた事言ってんの?
俺に喧嘩売ってんのと同意義だってことだぞ、カス野郎。


「………そんじゃ、今度は俺の番かねぇ」


名残惜しいが麗との抱き付きをやめて、俺は紫藤の前に立つ。


「よう、小者先生」
「雌ガキにクソガキがァ………私がどんな………」


雌ガキ………だと?
俺はその単語を聞き取った瞬間、次の言葉を紫藤が発す前に俺は右手を振りかざし、そのウザったい面を殴り倒した。


バキィ………!!


「がっ………?!」


殴られた紫藤は、状況を読み込めずにいた。
俺はそのままマウントポジションを取りながら胸倉を掴み上げた。


「誰の女に対して、侮辱してやがる? 俺の女だぞ? “雌ガキ”じゃねぇーんだよ、小僧。それとな、アンタさっき罪とか罪悪感とか言ったけどな、誰もがそんなモノを背負って生きてねぇんだぜ? 俺なんか、人を殺しても罪悪感すら感じない。ただただ、殺したいから殺す。それだけだ」
「なら、キミはここで殺せますか!? 人を!! この大勢の前で!!」
「ああ、殺せるよ」


俺は真紅の執行者を取り、こいつと共に行動していた元クラスメイトで、二人で一緒に居た女子を平然と
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