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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
イレギュラーだからこそ出来る行為
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ら色めき立つ声が湧きあがる服装であり、腰には日本刀が収まっていた。


「私も行こう」
「毒島先輩もですか?」
「ああ、君達の御両親を助け出した時の前衛がいなければ、キツイだろうしね」


私達は、取り敢えず高城のお父さんが孝に用意してくれる“足”というモノを見に行こうと外に出ると視界に二度と見ることは無い人物が目に映り、私は手に持ってる銃剣でその男に迫った。


『―――いやはや、さすがは紫藤議員の御子息で有られる。生徒さん達を救出してここまで連れてこられるとは………』
『いいえ。今の私は一介の教師でしかありませんよ。私の事はよろしいので、せめて、助け出した生徒達だけでも引き取ってはもらえませんか?』


よくもまあ、そんな台詞が吐けるわね。この外道!


「………なかなかに立派じゃない、紫藤せ・ん・せ・い?」
「み、宮本さん………?」


様子に気が付いた真紅狼達がこちらにやってくる。
すると………


「んー? 一人足らないな。……ああ! 自分の駒に成り損ねたから、殺したな?」
「何を聞き捨てならない事をいうんですか、蒼騎君」
「動揺が隠せてないぜ、小者先生。隠すならもっと、はっきりやることだな」


事実を叩きつけられた紫藤の表情は、憎々しい視線で真紅狼を睨みつける。
私はこの男が置かれている立場を分からせる為に、銃剣を頬に付けて、薄らと血が滲み出るように押しつける。


「………私がなんで銃槍術が強いのかは、貴方知ってるわよね? 父が県内の大会でいつも優勝しているから! 父は、どんなことにも屈しなかったのに、その父が私に対して謝って来たのよ!! 『自分のせいで、私に迷惑をかけた』と泣いて謝って来たわ!」


さらに私はもっと押しつける。
その動作に紫藤は絞るように声を出す。


「さ、殺人を犯すつもりですか………? 刑事の娘が?」
「アンタにだけは言われたくは無いわよ!!」
『ならば、殺すがいい!!』


その大声に私は振りかえった。
そこには、高城のお父さんがこちらにやってきていた。


「そこの男の父親とは幾つかの関わりがあるが今となってはどうでもいい。キミが殺したいのであれば、殺せ」


竦ませるような声音で宣言すると、さきほど真紅狼達が説得しに行った避難者の一部が抗議の声を上げたが、それを視線と声だけで黙らせる。


「ちょっ、そんなk……………!」
「無論、私もそうする!!!!」


すると、試度も開き直った様に両手を大きく広げて芝居がかったように発言する。


「いいでしょう! 殺しなさい! ですが、貴女は私を殺した罪と罪悪感を背負っていくことになります。その事を私の命で教えられることが出来るなら、これも私から
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