散策〜
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「?う、うん・・・」
しばらくして、リズが方天画戟を持ち上げる。
「・・・よし、これでどうよ」
リズから受け取り、軽く体の周りを動かすように方天画戟を回す。
「・・・さっすがリズ。心なしか別物みたいだよ」
『(生まれ変わった気分ッス〜)』
「(何回生まれ変わってんだよ・・・)」
俺はメニューから整備のお代を数割増しにして払う。
「ちょ・・・多くない?」
「情報提供と順番優遇の気持ちさ。・・・あ、ちゃんとパフェもおごるからな?」
「あたしはそんなにがめつくないってば」
「あはは・・・んじゃ、後で時間が開いたらメッセージを送って。俺は基本ソロだから何時でも大丈夫さ」
「ん、了解。・・・あ、そうだ。そろそろそのマントも耐久値が下がってるでしょ。前に頼まれたの、作っておいたわよ」
「お、サンキュー」
そんなこんなで俺は外に出る。
「やっぱりあり得ない・・・か」
『いいんスか?リズさんに事情を話さなくて・・・』
「・・・リズ、あの店買うのに凄い努力をしたんだよ」
『・・・?そ、そうッスね』
「だけど、もしこの圏内事件の話が広まったら、客足だって遠くなる。客がいなくなったらリズがやって来た事が無駄になるかもしれない。そんなのは・・・」
『・・・でも、人の命には・・・』
「分かってるよ。でももう・・・親しい人の悲しい顔は見たくないんだよ、俺は」
一応リズには戸締まりをしっかりするようには伝えた。
「・・・ったく、何で俺がいく世界には死が付きまとうんだ・・・一回くらい、死と無縁だっていいじゃないか・・・」
『咲さん・・・』
「・・・悪い、ちょっとヘタレたな。さて・・・っと」
既に夕方の空を見上げた時、メッセージが届いた。
『・・・詠さんからッスね』
「何々・・・『ヒースクリフとの対談は無事終わり、結論としては全ての推測はヒースクリフによって否定されたわ。ただ・・・彼の言葉で情報を集めることになって、キリトから槍を取ったシュミットに話を聞きにいって・・・シュミットをヨルコに会わせることになったから、サキも来て』・・・また何でいきなり」
『情報が間違ってないかどうかじゃないッスか?もし情報が食い違えば・・・』
「ヨルコさん、もしくはシュミットが怪しくなるわけか。・・・場所はヨルコさんのいる宿。急ぐぜリパル」
俺達は再びマーテンに到着し、見慣れた顔を見つけた。
「詠!」
「あ・・・来たわね」
「ああ。みんなは」
「宿屋よ」
詠はそう言って指輪と同化する。
『お疲れ様ッス!』
『ええ。そっちも咲のお守りお疲れ』
「(お守り
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