リュー君のお仕事@
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が『有する軍事力に対しての課税措置』である。
簡単に言うと、兵士(末端から上級指揮官まで)1人に対し、0.05%の増税する事が決まったのである。
そして現在、ボルガーレ子爵は約200人の兵力を有しており、10%程多く税金を取られる事になっている。
それでも全盛期は、その10倍の兵力を有していたのだから、今が心許なく感じるのもムリはない…
「何で税金を免除しなきゃなんないんだよ!兵力増やすのは勝手だけど、金は払えバカ!」
…父さん…もう少し言い方があるだろ…公式の場なんだから…
「しかし、これ以上課税されたら、私は破産してしまいます!」
「じゃぁ増兵しなきゃいいだろが!自警団と協力し合えば良いじゃんか!」
「陛下、その自警団が力を付けすぎ、我々領主を脅かす存在になっているのです!」
いきなり息子のマーレスがしゃしゃり出てきた。
コイツは僕と同級生で、学校では同じクラスだったんだが…
ポピー曰く、
『底無しのアホ』
との事だ。
子爵家の嫡男である事を鼻にかけた嫌なヤツで、理由は分からないけど、何時も僕に突っかかって来ていた。
友達に聞いた話では、ポピーに言い寄って酷い目に遭い、同じ顔の僕に逆恨みをしているのでは?との事だけど…
きっとポピーの事だから、とてつもなく酷い事をしたんだろうなぁ…
「はぁ?お前はアホなのか?何で自警団が領主を脅かしてるんだよ!?自警団とは、自分たちを守る為に組織された団体だ。自分たちに危険が及ばない限り、武力を行使する事は無い!どうせ領民達を力で押さえ付けてたんだろ!それを不満に思った領民達が、自警団を組織したんだ。自業自得じゃねーか、アホが!底無しのアホだな!」
父さんにボロクソに言われたマーレスは、顔を真っ赤にして震えている。
拳を握り締め、今にも殴りかかりそうだが…
出来れば止めてほしいな…
僕の仕事が無駄に増える。
僕は陛下直属の近衛兵として、任務に従事てる。
僕より強い人間を守らなければならないと言うのは甚だ不本意なのだが、ピピンが…いや、ピピン閣下が気を利かせて配属してくれたのだ。
父さんは『甘やかすのは良くない』と言って反対したのだが、オジロン大臣・ピピン閣下・文部大臣のドリス大臣・ビアンカ王妃陛下に説得(強制)され、渋々承諾していた。
従って、この場で陛下に襲いかかる者は、僕が身を挺して防がねばならない。
放っておいたって自分で何とか出来るのに…
「僕から見たら、君達が今しなければならない事は増兵ではない!領民達とよく話し合い、蟠りを解く事だ!貴族である事を鼻にかけず、領民達と同じ目線で対話をすれば、武力衝突を回避できるだろう」
睨み立ち尽くすマーレスを見て、さすがに不味いと思ったのか、珍しくまともな発言をしている。
普段か
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