第一章
記憶を無くした少女
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る可能性が高い。
そう言えば__
「バルフレア、あんたの能力でナギを探せないの」
「出来るけど使いたくない」
「なんでよ」
「疲れるからだよ四点・集中≠ヘ魔力の消費が激しいんだ!」
「人探ししてるんだから使ってもいいじゃない」
「嫌だ」
『あ、あのー…』
凜が口を挟んだ、手に何か持っていた。
「これ、引っ張ってみると続いてる見たいで…」
「それって、ワイヤーじゃない。てことは、それを辿れば行けるかもしれない」
「そうなんですか?」
「ワイヤーはアイツの諸唯物だから…あと、それを強く握ってると血が出るわよ」
「…え?」
と言って凜がワイヤーを離した。実際、切れ味がいいから指の一本は持ってかれる。それぐらい危ない物だ。ワイヤーではなく、糸なんだけどね
ちょっと言い過ぎたのか、凜が自分の手を見つめて怪我をしてないか確認していた。
「き、切れてない…良かった」
『そりゃあ、糸だから切れてないぜ』
那木砂が正直に言うと、私は早歩きでその場から逃げた。
糸を辿って行くと、小さな花畑が見えた。こんな森にあるとは以外だった。
「…彼処に変な物体が寝てるんだけど」
「師匠…」
バルフレアは深いため息をつき、花畑で寝ている少女の方へと向かう。少女の周りには見覚えのあり草があった。
「ねむり草…?」
「なにそれ…」
思わず私は口に出すと、那木砂が割り込んで説明してきた。
「ねむり草は人や動物を眠らせたり、麻酔薬に使われる薬草だぜ。白い花が咲いていて綺麗だけど、衝撃を与えると粉が待って寝てしまうんだ」
「つまりナギが寝てる理由って…」
「間違えて踏んだせいで爆睡したんじゃないか」
「ただの阿呆ね__」
その時、少女が起き上がり「阿呆で悪かったわね…!」と言いながら欠伸をしていた。
「それにしてもよく寝た…なんで黒夢達が居るの?」
「アンタの弟子が心配して無理やり人探しをされてるのよ」
「ふーん…あれ?弟子に花探しに行ってくるって__」
『言ってないです』
バルフレアが即答で答えると、少女__ナギが首を傾げていた。
そう、このちっこいのがナギ。バルフレアの師匠であり、街や村に人形やぬいぐるみを売っている糸術師(しじゅつし)だ。
凜が口を開きながら驚きを隠しきれず、那木砂に小さな声で呟いた。
「あれがバルフレアさんの師匠さんですか?」
「そうだぜ」
「こ、子供ですよね…」
「言っただろお子ちゃま≠チて」
『お子ちゃまじゃない、美少女よ』
急にナギが二人の会話に割り込んでくると、凜を見てナギが「誰?」と言ってきた。
てか、自分で美少女って
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