第1章 異世界接触編
第1話 銀座動乱
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ヤミーなど
数え上げればきりがない。
これを見た帝国軍側は混乱していた。
目の前に立ちふさがった敵が怪物に変身したと思ったら、あっという間に敵の数が倍以上に膨れ上がったのだ。
明らかに兵士達は怯えていた。
「ええい!怯むな!所詮、敵は蛮族!我々、栄えある帝国の敵ではない!
突撃しろ!!行け!!」
重そうな鎧を身に纏った指揮官が士気を取り戻すべく、兵士達を鼓舞する。
兵士達は次第に落ち着きを取り戻し、隊伍を組み直して盾を構えた重兵を先頭に突撃を開始した。
「お前達、行け!」
指揮官であるコックローチドーパントが命令すると、ショッカー側のドーパントとヤミーも帝国軍目指して走り出した。
「ギャーーー!!」「グェーー!!」
「ウォォォーー!!」
雄叫びと肉がぶつかり合う鈍い音がなるが早いか、両軍が激しく衝突した。
しかし、ショッカー側はドーパントとヤミーという二種類の怪人の混合軍団で帝国側はショッカーから見れば、ただの人間の寄せ集めでしかない。
どちらが勝つかなどは火を見るより明らかである。
帝国兵士より圧倒的に強力な身体能力を持つマスカレイドドーパントが盾とぶつかっただけで余りの衝撃に盾を構えていた兵士が後ろ向きに倒れる。
それからはショッカー側の独壇場だった。
ある兵士は剣を振り上げた途端、カマキリヤミーの鎌に腹を切りつけられ、ある兵士はネコヤミーの放つ黄色のエネルギー弾の前に倒れていった。
プテラノドンヤミーは空を飛び、ワイバーンを叩き落として、敵の後方にダメージを与える。
改造人間の軍団とドーパント・ヤミーの混合軍団は帝国軍を門の方へと追い詰めていった。
こうして帝国軍は僅か数時間の戦闘でショッカーの怪人・戦闘員軍団により各個撃破され、全滅した。
こうして後に『銀座動乱』と呼ばれる帝国による虐殺事件及びショッカーとの戦闘は収束した。
1週間後…………………………
「これより、ショッカーの決定を放送します。
市民の皆さんはテレビの前に集合してください。
繰り返します――――。」
各家庭、街頭にあるテレビの画面にショッカーレリーフがアップで表示される。
そこに赤い三角頭巾とマント姿の人物がゆっくりと現れる。
ショッカー大首領その人である。
「……………設立時、ショッカーの唱えた未来とは、優秀な人間を選んで、動植物の特性を持った改造人間に改造し、人民に心の平和を与え、新世界を築くことであった。
それを実現して百年、現在ではショッカーは改造人間のみならず、グロンギ族やオルフェノクなどの多くの種族と共に新世界を歩むまでになった。」
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