第五話
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続けてマリアさん。
「3番目は私ですね。乳母のマリアです。お食事とかお洗濯とかお繕い物とかはお任せください」
ゴルガスさんの拍手がやたら目立ってます。
そしてゴルガスさん。
「4番目は俺か?戦士のゴルガスだ。勇者とともに旅をして魔王を討伐して名を挙げるのが目的だ」
「なんだと!?」
「なんだぁ!?」
ゴルガスさんの「魔王を討伐」発言に紳士さんが猛烈に反応しました。
「わああ、紳士さん、ゴルガスさん、抑えて!」
殴り合いして友情はどうなったのさ。
次は双子の魔法使いのお姉さん、アルマさん。
「5番目は私かね?魔法使いのアルマじゃ。よろしくな」
そして双子の魔法使いの妹、エルマさん。
「……」
あれ?なんかぼんやりしてます。
「ほれ、エルマよ。自己紹介をせんか」
「え?あー……エルマですー。魔法使い?ですー。よろしくー」
アルマさんに促されてようやくご挨拶。
よくできました。
最後は紳士さん。
「最後は私か。私はヴィルゴースト。魔王軍にて魔王の補佐役を任じられておる」
「よろしくおねがいします」
「こいつはエルダーヴァンパイアでな」
と、魔王が補足説明。
……。
……。
……。
えぇぇぇぇぇぇ!?
「おい、ヴァンパイアってあの血を吸うアンデッドモンスターのあれか!?」
ゴルガスさんもびっくりです。
「そんなにしょっちゅう吸っているわけではないぞ。それに相手は選ぶ」
そういう問題かな?
「太陽の光とか、大丈夫なんですか!?」
思わず私も。
「私の発明した黒い煙をまとえば、昼間でも活動できるのだ。今は我々の頭上で傘のように展開してある」
あ、本当だ。
広場の上を見上げると、たしかに黒い煙が頭上を覆っていました。
なんか予定よりも若干人数が多くなった気はしますけれど、とにかく魔法使いさんが無事仲間になってくれました。
さあ、私達の冒険の旅は、まだまだ続きますよ!
「ああ、今朝のモンスターの話、この伏線だったの?」
「お前そういう事言うなよ」
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