第三話
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とにしました。
「なるほどな……」
「信じて……いただけましたか?」
「……いや、正直信じられん」
「デスヨネー……」
「まあ、その魔王が俺にテレパシーで話しかければ信じられ……え、なんだって?」
???
戦士さん、どうなさいました?
「これはお前が喋っているのか?」
いえ、私はなんにも……ああ、魔王が戦士さんに話しかけているんですね。
うわー、私と魔王の会話って、傍から見るとこんな感じなんだ。引くわー。
「な、なるほど。そういうことなのか……」
何を話してるんだろう?
「ああー、それはわかるわ!」
あれ?なんか戦士さんちょっと楽しそう?
「ちょっと何?二人だけで盛り上がらないでよ!」
すると戦士さん、私の胸元をチラ見。
「たしかにな!」
「おい、お前ら今、何を話してた!?」
仲間になった戦士さんを連れて、宿屋に帰還です。ついでに傷の手当てもしないと。
「悪かったとは思うが、殴ることはないだろ?」
戦士さんも関東平野侮辱罪です。
宿の部屋にはマリアさんがすでに戻って待っていました。
マリアさん、日持ちする食材や調味料が手に入ったとホクホク顔です。
「これで道中も美味しいお食事が作れますよー。ところでそちらの方はどなた?」
「魔王討伐の旅の仲間になってくれた戦士さんです!」
「あらあらそうですか。それはありがとうございます。私は乳母のマリアと申します。勇者様の赤ちゃんのお世話とそのほか色々雑用をしております。一緒に勇者様をお助けしましょうね。……ところで戦士さん、お名前は?」
「……あ、そういえば聞いてなかった。なんて名前だっけ?」
「……」
あれ、戦士さん、ぼんやりしてどうしたんですか?おーい、戦士さーん?
私は戦士さんの顔の前で手を振ってみます。
「あ、ああ、どうした?」
「どうしたじゃなくて……戦士さんの名前ですよ名前。教えてください」
「ああ、名前か……ゴルガス……です。よろしくお願いします……マリアさん」
……ん?なんか変。なにこれ?
この街に住んでいる戦士さん……ゴルガスさんは、一旦自分の家に戻って旅支度を整え、翌朝合流となりました。
今夜は宿屋でお休みです。久しぶりのベッドは……藁を詰めた袋を並べたもので、ごわごわチクチクします。
でも野宿で木の根を枕に地面で寝るよりも全然快適です。
文明バンザイ。
ところでそろそろ着ているものを洗濯したりお風呂に入ったりしないと、なんか臭くなってきた気がします。
「マリアさん、お風呂ってどこにありますか?」
「オフロ……?ごめん
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