後編
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てくると、下になった美鶴は負けじと ゆかり の足の間の濡れそぼった場所に手を伸ばしてくる。
「あ・・・先輩。そこは・・・。」
怯む ゆかり の微かな抵抗をふりきり、美鶴はその溶け渦れた部分に指を滑らせると、繊細な指先でやさしく愛撫して彼女をのけぞらせた。
「ああっ。」
身体をひっくり返されて今度は下になった ゆかり が身体を震わせながら喘ぐ。反射的に太腿で美鶴の手を挟み込むが、それでも蜜壺に触れた指は止まることなく動いて、鋭い快感を送り込んできた。美鶴の攻めに耐えながら、自分も相手の同じ場所に手を伸ばていく。熱い蜜を溜めた秘所に触れた瞬間、美鶴の身体も激しく痙攣する。
「んん・・。」
今度は美鶴がこらえきれないように声を洩らした。。
二人は互いのもっとも敏感な部分を貪欲に責め合う。吹き出た汗で全身の肌がオイルでも塗ったように妖しくぬめる。我を忘れて身もだえし、呼吸がますます荒くなる。
美鶴に求められるままに ゆかり は唇を重ね、二人はむさぼるように互いの舌を吸い合った。
身も心もどろどろに溶け崩れ、ただひたすら快楽に浸りきる。
すすり泣くような喘ぎ声が重なり、快感が留まる事なく高まっていく。
「ああ・・・先輩・・・」
「ゆかり・・・ゆかり・・・」
感極まって互いに呼び合った。
もう何も考えられない。あるのはただ相手に対する愛おしさだけだった。頂点を目指してひたすら互いを追い込んでいく。それとともにまわりの全てが消失し、身体は煮えたぎるような熱く濡れた塊と化す。そしてついに二人は目くるめく頂点に到達した。全身を痙攣させて、互いの身体にしがみつく。二人がひとつになった瞬間だった。
極めた悦楽の余韻にどっぷりと浸る。しばらくして、ようやく峠を過ぎても、身体の震えはなかなか治まらなかった。荒い息遣いのまま、二人は言葉を交わすこともなくただじっと抱き合っていた。いつまでも・・・いつまでも・・・。
そして、いつしかそのまま眠りに落ちていった。
ゆかり が目覚めると、自分が美鶴の部屋のベッドにいることに気づいた。もう日が高い。思いのほかぐっすりと眠ってしまったようだ。
いや、いつ眠りに落ちたのかも覚えていないが、明け方まで抱き合っていたのだから、眠っていた時間はそれほど長くはないのかもしれない。
そこまで考えて、慌てて起き上がる。昨夜の記憶が一気に蘇ってきて鼓動が早くなり、真っ赤になって「あああああ・・・」と声を上げながら頭を抱えた。
「目が覚めたか。」
ふいに美鶴に声をかけられて「ひっ」と思わず奇声を上げてしまった。
「ちょうど紅茶が入ったところだ。一緒に飲もう。」
美鶴は既にネグリジェにガウンを身に着けている。
脱ぎ散らかしたはずの ゆかり のスウェットと下着は、いつの間にかまとめられ、枕元にきれいにたたまれていた
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