後編
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を起こし、至近距離から美鶴の顔を見つめてみた。目を潤ませ、顔を上気させている。何かを求めるように小さく空いた唇。
きっと自分も同じような表情をしているのだろう。
一度、タガが外れると、美鶴が愛おしくてたまらなくなってきた。
「キス・・・してみます?」
思わず言葉が漏れた。
問われて、美鶴は戸惑ったように目を泳がせ、それから目を伏せて静かにうなずいた。
ひきよせられるように、美鶴の唇にそっと唇を重ねる。・・・暖かく柔らかかった。
しばらくはただ唇を重ねていただけだったが、やがてどちらからともなく求めるようにその唇をくなくなとすり合わせ始めた。相手の動きに合わせて応えることに夢中になる。
頭が痺れきってなんだかわからなくなってきた。死ぬかもしれない戦いを前にして凝り固まっていた心がみるみる解きほぐされていく。
いつしか互いの舌は緩んだ唇を割って入り、情熱を加えて激しく絡み合っていた。背にまわした手で、互いの身体を撫でさすり合う。その手の動きが驚くほど互いの気持ちを燃え立たせた。
思わず熱い吐息が漏れる。興奮が高まり抑えが効かなくなる。ついに二人は抱き合ったままゆっくりと立ち上がり、そのままベットに倒れ込むように横たわった。。
横になっても二人は強く抱きしめ合ったままだった。まるで身体を離すことを恐れるように、相手の身体を引きよせる。
しばらくして再び確かめ合うように愛撫を始めた互いの手は、さらに直接的な接触を求めてどちらからともなく服の下にもぐりこんでいった。直接触れる滑らかな素肌は、驚くほど熱く火照っていて刺激的だった。相手に触れられてゾクゾクするような快感に痺れると、それをそのまま同じように相手に返えしていく。自分の愛撫に応えるように相手が身もだえするのが嬉しくて、相手の敏感な肌を刺激し合っては重ねた体をうねらせる。
「はあ・・・・。」
「ああ・・・。」
自然に吐息が漏れ、切ない声が重なった。
相手の喘ぎ声がさらに気持ちが高ぶらせ、より相手を溶け崩そうと攻めぎ合っていく。
ゆかり は全身で直接触れ合いたくなり、一度手を振りほどいて身を離すとスウェットを乱暴に脱ぎ捨てた。そしてその勢いで美鶴のネグリジェもまくり上げる。抵抗せずネグリジェを剥がされながら、美鶴は枕元のリモコンで照明を落とした。
訪れた暗闇は二人に羞恥を忘れさせ、より大胆に相手を求めさせた。
柔らかい素肌の胸を擦り合わせ、手で互いの身体を探り合い、脚を絡めて身悶えしながら官能に溺れていく。
ゆかり が上にのしかかり、美鶴の首筋から胸のふくらみにかけてゆっくりと舌を這わせていった。さらにそのふくらみの上にある突起で舌を遊ばせ、口に含んで吸い上げると、美鶴は体をビクビクさせながら喘いだ。
ゆかり がさらにもう片方の胸に標的を移し、屹立した敏感な乳首に刺激を加え
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