第71話
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え…………」
「リィン達はクロウの件で貴方達に謝罪をしたのか?」
静かな表情でクロウに頭を上げるように促したロイドの話を聞いたアリサは呆け、ガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。
「ええ…………セティちゃん達がヴァリマール達の武装もそうだけど、リィンさん達の仲間の方々の武装を頼まれてそれらを開発する過程で私達はリィンさん達と交流をしたのだけど、その時に帝国解放戦線リーダー―――”C”であった彼の話も出てきて、内戦の件も含めて色々と事情を話してくれて、彼の級友として、そして親友として”西ゼムリア通商会議”でのテロの件で私達に謝罪までしたのよ……」
「リィン…………」
「ったく、あいつのそういう気づかいに関しても変わっていねぇみてぇだな……」
エリィの話を聞いたアリサは辛そうな表情をし、クロウは苦笑していた。
「それにオズボーン宰相を嵌める為に間接的ではありますがヴァイスさん達が帝国解放戦線の襲撃をも利用しましたから、正直わたし達ととしてもあの件には色々と思うところがあるんですよね。」
「……だな。それにあの件は幸いにもVIP達もそうだが、クロスベル警察、警備隊共に被害は出なかったしな。」
静かな表情で呟いたティオに続くようにランディは苦笑しながら答え
「ノエルもそうだが、ユウナも不満かもしれないが、ここは俺達の顔を立てて彼に対する不満を飲み込んでくれないだろうか?」
「……わかりました。」
「そ、そんな!あたしがロイド先輩達に顔を立てさせるみたいな恐れ多いことはできませんし、そもそもあの件に何の関りもなかったあたしに口出しするような権利なんてありませんよ!?」
ロイドに頼まれたノエルは疲れた表情で溜息を吐いて答え、ユウナは謙遜した様子で答えた。
「そういう訳だから後は”工匠”である君達の判断に任せるよ。」
そしてロイドに判断を任されたセティ達はそれぞれ少しの間考え込んだ後それぞれ視線を交わして頷いた後答えを口にした。
「その依頼、謹んで受けさせていただきます。」
「ヴァリマール達以外の騎神の武装を作る過程で知ることができるヴァリマール達以外の騎神の情報はあたし達の”工匠”としての腕を上げるいい機会にもなるからね〜。」
「それと”紅き翼”の方々にはいつも特務支援課の手が回らない時に手伝ってもらっているのですから、リィンさん達の時と違ってお代は結構ですよ。」
「ほ、本当ですか……!?」
「ちなみにリィン君達は君達にお代を払ったような口ぶりだけど、リィン君達は君達に一体いくら支払ったんだい?」
セティ達の答えを聞いたトワは明るい表情をし、アンゼリカは興味ありげな表情で訊ねた。
「え〜っと………騎神や神機、機甲兵の武装に関しては一つ1000万ミラだったかな〜?」
「ひ、一つ1000万ミラ!?」
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