暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百四十六話
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


一夏の背後、開け放たれた扉の向こうから声がした。

「私はな、お前と生きていたいぞ。例えどんな手を使っても」

椅子が回る。

「姉さん……」

扉の向こうに居たのは千冬だった。

「俺のコアを通してアリスに繋げた。後は姉弟で話し合え。お前に死なれちゃ血が飲めなくなる』

奏は影に消え、橙は有機素体を収納した。

無機質な部屋に一夏と千冬だけが残る。

「一夏。悩むな」

「なにをさ」

「何もかもだ。いいじゃないか私たちの体を弄ろうと」

「それは……それは俺達が一番やっちゃいけない事でしょ?」

一夏が後ろのカプセルを指す。

「いいや。違うぞ」

千冬は一夏が座っている椅子の所まで行くと、一夏を抱き上げた。

「私は、お前が居るから今まで生きてきた。父さんと母さんが居なくなっても。
唯一残されたお前が居るから。
私はお前の為なら命を賭せる。お前の為に命を使うならば死んでもいい。
だから、お前の為なら何を以てしても生きていける」

それを言うと、千冬は一夏を抱いたまま椅子に腰かけた。

クルリと椅子を回してカプセルの方を向く。

「彼女らを作った研究者と、お前は違う」

「同じさ。私利私欲のために」

「違う」

「どこが」

「全てがだ。お前が私を生かそうとするのは寂しいからだ。
お前が今悩んでいるのは優しいからだ。奴らは彼女らを造った事に何も感じていないだろう」

一夏が何かを言おうとした瞬間、千冬が一夏の口をふさいだ。

唇で。

「実はな、私もお前と同じ事を考えていたんだ。
明日にでも、束に相談する積もりだった。寿命を伸ばす方法は無いかとな」

「…………………いつか人の世界で生きられなくなるよ?」

「その時は山奥でお前を愛でて暮らすさ」











「だから、何も問題はない。私はお前と生き続けるよ。それが例え永遠でも」

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ