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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『出逢いと誘拐』
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すか」

俺は三人のもとへと足を進めると。

「ちょっと! 離しなさいよ!!」

「や やめてください!!」

「離して!!」

そこには先程までなかった黒いワゴン車があり、

数人の男達が三人を捕まえ車へと押し込み、

「よし! ズラかるぞ!!」

車を急発進させこの場から逃げる。

「クッ! 誘拐だと!?」

俺はすぐさま追うがすでに車の姿はなくなっていた。

「クソッ!」

自分の不甲斐なさに怒りを通り超しもはや殺意すら湧くが、無理矢理腹の底に押し込め、

俺は千歳に念話を飛ばす。

『どうなされました?』

『千歳! 緊急事態だ! なのは達が誘拐された!』

『えっ!?』

普段冷静な彼女だが流石に今回は驚きを隠せないようだ。

『とりあえず俺はなのはに渡した護符の魔力の波長を辿るからお前は俺の魔力を辿って合流してくれ!』

『わかりました!』


「護符の魔力を探知……」

俺は意識を集中し護符の魔力の波長を辿る。

自分の身体から無数の糸を伸ばすようなイメージで魔力の波長を捉える。

「見つけた!」

俺はすぐさま強化魔法を使い身体能力を上げ、

「待ってろよ! すぐに助けに行くからな!」

自分に認識阻害をかけて高速で移動する。



なのは Side

「ココどこ?」

私が目を覚ますと、

さっきまでいた公園から薄暗い工場みたいなとこに変わっていたの。

「なのは 気がついたの!?」

「なのはちゃん!」

二人の声のする方へと目を向けると、

そこには……、

縄で縛られた二人の姿があったの。

「おっ! 起きたのかい?」

突然男の人の声が聞こえ、

「だ 誰!?」

私が声のした方に目を向けると、

「お嬢ちゃん達を誘拐した犯人だよ」

怖い顔をしたおじさん達がいたの!

「誘拐!?」

「そうだよ」

「用があるのは私だけでしょ! なのはとすずかは離しなさいよ!」

アリサが怒鳴るように声を張り上げる。

「そうもいかねぇんだよ クライアントの命令でな」

「クライアント?」

「確かランだったかな?」

「アニキ確か『(ロン)』だったはずですぜ」

「そう それだ!」

「その龍とかいうのが私達になんの用よ!?」

「ん〜なんでも日本の中で自由に動くために有名なお嬢ちゃん達が必要なんだとさ」

「なによソレ!?」

「さぁな? おっ! 噂をすればハゲってな」

「アニキ……影ですぜ……」

的外れな答えに呆れる子分。

「ウッセー! シャレだつーの!」

下手な漫才擬きを続ける二人を他所に、

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