42 剣を持つ者
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お母さんにめちゃくちゃ怒られちゃうよお〜」
まる子をどう慰めていいのかわからないかよ子達であった。かよ子はその後、皆と別れて母にテストの答案を見せた。
「かよ子、頑張ったのね。お疲れ様」
「うん」
「浴衣を出してあげたわ」
かよ子の母は娘の水色基調で赤や黄色、青など様々な色の水玉模様の浴衣を出し、かよ子に試着させた。
「うん、ありがとう!」
「これで、花火大会も楽しみね」
「うん!」
日本赤軍の一員・丸岡は房子の命令でベニートを連れて広島市へと訪れていた。
「ここに俺達の計画を脅かす危険な道具があるという」
「ゲンバーク以上かね?この町はかつてその被害を受けた事があるハーズだ」
べニートが聞く。
「ああ、その通りだ」
「では、出動しよう」
二人は剣を持つ者を捜索し始めた。そしてくまなく探した所、一軒の民家を見つけた。
「すみません」
「はい、はい」
少し年老いた女性が応対した。
「この家に『剣』ってありますか?」
「はあ?」
「とぼけても無駄だ!この家に終戦直後に不思議な剣を貰った者がいるって突き止めてんだ!」
女性は震えた。丸岡はこの女性の反応から間違いはなかったと思った。
「な、何の事かしら?」
「これ以上シラを切るつもりならこちらから捜索する!」
丸岡達は勝手にその家に上がりこんだ。
「ちょっと、困ります!しょ、正太!」
女性は息子の名前を呼んだ。丸岡は正太という男の部屋に行き、遭遇した。
「お前か、剣を持つ者は!」
「な、何だ、お前らは!!」
「『剣』を貰いに来た者だ」
「渡すもんか!」
正太は剣を取り出し、対抗する。正太は剣を一振りした。この剣は正太が原爆の攻撃から辛うじて生き延びた時、厳島神社の神から授かったものであり、その剣にはただ斬る以外にも竜巻や嵐を作り出したり、相手の攻撃を受け止めてそのまま反射させる事ができる。
「無駄だ。俺の矛盾術で何もできなくさせてやる」
丸岡はその剣が今までできた事をできなくさせるようにした。言わば、その剣を使用しても能力を使用する事もただ斬る事もできないのである。
「お前はこれで終わりだ!」
丸岡はピストルを出して発砲した。正太は剣で銃弾を撥ね返す能力を行使しようとしたが、丸岡の矛盾術でできず、七発、正太の頭や胸、腹に当たった。
「へへ、清水にいる少女の杖よりも容易く奪えたな」
「正太!ちょっと、アンタら、何しとるんじゃけん!?」
「おっと、この婆さんも静粛しておかないとな」
「私がヤールよ!」
ベニートが呪文のように喋り出した。
「恐ろしき黄人よ、倒れろ!」
ベニートの呪文で正太もその女性も急に燃焼した。
「これで終わりだ。フハハハハハ」
ベニートと丸岡は剣を手にして家
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