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アルゼンチン帝国召喚
第十九話「科学技術による蹂躙」
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特に妨害や迎撃を受けることなく魔王軍の先陣、レッドオーガとブルーオーガのいる街に来ていた。

『こちらC4。町の中央部に住民と思われる人が集められている』
『A1も確認した。これより周囲の魔王軍を攻撃する!町の広場を中心に行動する!AからC隊は広場周辺の魔王軍を、それ以外は外円部の敵を攻撃しろ!』
『B隊了解!』
『E隊了解!』

指揮官であるA1からの指示を受け一斉に行動を開始する。街にいる魔王軍は聞きなれない轟音に思わず上空を見上げていた。

「……なんだ?」

そう言って上空を見たオーガの前身に幾つもの穴が開き肉塊へと変貌した。それがいくつも起こり魔王軍は一気に大混乱に陥る。町から逃げようとする魔王軍はミサイルの攻撃を受けミンチとっていくため次々と数を減らしていった。

「落ち着けっ!敵を撃ち落とすのだ!」
「貴様等はそれでも魔王軍の一因か!?落ち着け!」

指揮官たるレッドオーガとブルーオーガが声を上げて落ち着かせようとするが上手くいかないばかりが察知され集中的に攻撃を受け始める。

「ぐっ!?ば、馬鹿な……っ!」
「があぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!???」

レッドオーガとブルーオーガはミサイルとバルカン砲の集中砲火を受け粉微塵になりこの世から消えた。
その後も暫く攻撃が続いたがやがて南方へと引き返していった。この時点で街にいた魔王軍二千はほぼ残っておらず魔王軍は敵が帰った事に安心し生き残った住民は絶望した。
しかし、直ぐにハーケンクロイツを掲げた軍勢がやってきたことで魔王軍は絶望し、住民は歓声を上げた。
結局。魔王軍は逃げる事すら出来ずにナチス・アトランタ第三帝国軍の攻撃を受け僅かな生き残りも完全に殲滅されるのであった。






別働隊が蹂躙しているころ別の戦場でも動きがあった。
そこは魔王が占拠する北方の町であったが本体の攻撃を受けていた。

「くそっ!偉大なる魔帝様と同じ技術力だと!?あり得ん!」

魔王ノスグーラは上空で暴れまわる戦闘機に攻撃を仕掛けながら叫ぶ。封印される前に戦った太陽神の遣いより洗練された戦闘機を前にノスグーラは最悪の想定をする。

「くっ!やつら太陽神の遣いも進化したという事か!?だが、魔帝様の為にも死ぬわけにはいかない!」

魔王ノスグーラは魔法をフルに使いミサイルやバルカン砲を防ぐ。そして、燃料の都合上帰還しなければいけなくなった戦闘機隊は攻撃をやめ南方へと引き返していった。ゴブリンやオーガの死体とも言えない肉塊の中、魔王ノスグーラは五体満足で立っていた。あの猛攻を防ぎきったのである。代償として魔力はそこを突きかけており次の攻撃は絶対に防げないだろう。
そう判断した魔王ノスグーラは悔しさと達成できない使命から腕を強く握りながらグラメウス
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