暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ3 アイギス・だいありー
後編
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初

体内のリミッターが外れ、途端に体が軽くなります。
私は一気に加速し、突進してきた『8-MAN』の攻撃をかわしたであります。そしてそのまま射撃の距離を取るために高速で移動しました。
しかし『8-MAN』はオルギアモードでの私のスピードをさらにわずかに上回っていました。回避されたことによるロスがあったにもかかわらず、遅れずにぴったりとこちらの動きを追って来たであります。
しかも、少しでも有利な位置取りをしようとしているところで、今度は『ATOM』が私の進路に立ちふさがってきました。
とっさに方向転換しようとした時、「ヘルメス!」と声が響きわたり、順平さんのペルソナが飛来して『ATOM』を弾き飛ばしたであります。
「見たか、俺の大活躍!」
順平さんが歓声を上げました。
それに気づいた『8-MAN』が、すかさず順平さんに向けて進路を変えました。私はそこに迷わず機銃を撃ち込んだであります。『8-MAN』の軽量ボディは一瞬で上下二つに分解して倒れました。
「おおっ!」
順平さんが驚きの声を上げます。
【アイギス、後ろ!】
風花さんの警告。
今度は背後から『ジロー』が両手を振り下ろしてきました。私は振り向きざまに、その両手をガシッと受け止めたであります。
すごいパワーであります。パワーだけなら私を上回っています。私は『ジロー』の腕を支えたまま、身動きが取れなくなりました。
【敵の弱点、氷結です!】
風花さんが敵の属性を解析し、弱点を知らせてきました。
美鶴さんの「ペンテシレア!」という叫びとともに、目の前の『ジロー』の体がたちまち真っ白に凍り付いたであります。美鶴さんの氷結攻撃であります。
私は、凍り付いて動けなくなった『ジロー』を押しのけると、そのまま敵本体である『スピカさん=シャドウ』に向かいました。
体が過熱しています。オルギアモードの負荷による限界が迫っています。もう時間が無い。
それまでになんとかシャドウ本体を倒す。
機銃は撃ち尽くしました。後はペルソナによる攻撃しかありません。
しかし敵の目前に飛び出しペルソナを呼び出そうとした途端、私の体はその場で硬直してしまったのであります。
なぜ・・・。
その時、私は理解したのです。先ほど『スピカさん=シャドウ』の前で、弾数を気にして出方を見たこと。あれは弾数を言い訳にしていただけで、実は「友達を機銃攻撃で破壊する」ことをためらっていたのだ、ということを・・・。自分をごまかして合理的な判断を先送りにしていたのだ、ということを・・・。
そして今も・・・。
動きの止まった私に、『スピカさん=シャドウ』が発した火球が連続して飛来してきました。私はそれを避けて横っ飛びし、そこで急に体が力を失い、ガクリと膝をついてしまいました。
オルギアモードの活動限界。
こんなタイミン
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ