第8章:拓かれる可能性
第235話「孤軍奮闘」
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戦、洗脳された神と“天使”達と戦い、倒した。
そのおかげで帝もある程度戦えるようになっていた。
「……向こうから、イリスの力の残滓を感じるわ。同時に、戦闘らしき理力の奔流も。……もしかしたら、誰か戦っているのかもしれない」
一段落している時、優奈が気配を感じ取る。
「って事は、あの時みたいに洗脳されていない誰かが……!」
「ええ。いるかもしれないわ」
気配を感じ取った先へ、早速二人は向かう。
「……あれか!」
「そうよ!」
移動した先には、何人もの神と“天使”が倒れていた。
中心には、勝ち残った神と“天使”がいる。
「(イリスの気配は倒れてる連中からね。なら……)」
「これは……敵を倒し終わった後か?」
「洗脳された連中は既に倒れてるわ。まぁ、戦闘が終わったのは確かね」
優奈が気配を感じ取った時には、既に戦闘が終わりかけていた。
そのため、辿り着いた時には既に戦闘終了していたのだ。
「(……待って。どうして、“嫌な予感”が止まらないの?)」
「って事は、残ってる神が味方って事か!」
さすがに優奈以外味方がいないというのが不安だったのだろう。
帝は嬉しそうに立っている神達へ近づく。
「……あれは、人間か?」
「という事は……」
「……っ!」
その時、聞こえてしまった。その神達の会話を。
そして、見てしまった。辛うじて倒れていなかった神の、訴えるような目を。
「ッ―――!!帝!!」
「え……?」
刹那、優奈は帝を突き飛ばすように瞬間移動する。
同時に理力による障壁も展開するが、防ぎ切れるはずがない。
導王流も用いて防御を試みたが、その上で理力の槍に貫かれた。
「ぁ、がっ……!?」
「なっ……!?」
帝は、一瞬状況を呑み込めずにいた。
だが、相手は待ってくれない。
理力が宙に集束し、そこから極光が放たれた。
「ッ……!」
優奈が無理矢理体を動かし、帝と共にその場から飛び退く。
「……ごめんなさい、帝。貴方自身失念していたのでしょうけど、一つ言い忘れていた事があったわ……」
「え……」
「敵は、イリスとイリスが洗脳した神達だけじゃない。……イリスに便乗した悪神も、敵だと言う事よ……!洗脳されていない分、気づけなかった……!」
そう。洗脳されていた祈梨が言った言葉の中でも本当だった情報の一つ。
敵はイリスだけではない。それに協力する神も、また存在する。
そして、その神達はイリスに洗脳されている訳ではなく、己の意志で行動する。
故に、イリスの気配を頼りに見分けていた優奈も、気づくのが遅れた。
「ッッ!」
そ
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