第8章:拓かれる可能性
第238話「足掻け、限界を超えろ」
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ふっ……ッッ……!!!」
砂塵を突っ切るように、とこよが“天使”の一人に肉薄する。
白兵戦において、以前の戦いでもとこよは負けていなかった。
霊脈を用い、さらに力の上がったのであれば、“天使”すら圧倒する。
「なっ……!?」
「はぁっ!!」
刀の一線で理力による防御を弾く。
即座に掌底で吹き飛ばし、弓矢による連射でさらに後退させる。
「ッ……はぁっ!!」
間髪入れずに斧へと持ち替える。
そして、霊力を込め衝撃波を前方へ放つ。
これにより、“天使”の軍勢が後退する。
「紫陽ちゃん!」
「ッ……押し流せ!“蛟之神水”!!」
その隙を逃さず、紫陽が超大規模の霊術を発動させる。
まさに大津波とも言える水の波が神々を呑み込み、一気に押し流す。
「こいつで少しは……!」
「油断は禁物よ!」
さらに少しの間が出来る。
すかさず、椿が神力の矢を連続で射る。
耐えきった神や“天使”を撃ち抜き、反撃を遅らせる。
「司ちゃん!後どれくらいかかる!?」
「っ……まだ、後数分かかるかも!」
「了解!」
“対策”の一つ。それは先程まででもやろうとしていた“根源”への接続。
司がむき出しになった霊脈から接続しようとするが、エラトマの箱や神々の攻撃の影響ですんなりとはいかないようだ。
「大群はあたしととこよで止める!打ち漏らしは任せたよ!」
「……うん!」
押し流した神々を追いかけるように、とこよと紫陽も離脱する。
紫陽の言葉に頷いたなのははすぐに魔力弾を展開、いつでも動けるように備える。
「フェイトちゃん、はやてちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、アリシアちゃん、奏ちゃん。……当然、行けるよね?」
「愚問よ」
なのはの言葉に、奏は即答する。
「うん……!」
「当然や……!」
「なんのためにアースラから大気圏突破してきたと思ってるのよ」
「当然、行けるよ」
「まだまだ、諦めるには早いからね!」
続けるように、フェイト達も魔法及び霊術を構える。
そして、紫陽の津波、椿の矢を食らってなお踏ん張った神や“天使”へ放つ。
「無駄です!」
だが、踏ん張ったと言う事はそれだけの強さを持つと言う事。
一斉攻撃はあっさりと防がれ、イリスが“闇”を繰り出す。
「奏ちゃん!」
「ええ……!」
そこでなのはと奏が動く。
全力の砲撃魔法で“闇”を逸らし、全員が散開。
さらに奏が移動魔法を使ってイリスに肉薄した。
今まで攻撃の邪魔をしていたソレラは津波に流されていない。
接近するには絶好
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ