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SAO─戦士達の物語
MR編
百五十九話 苦闘
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「オイ」
「むぇ?」
ぱちくり、と音がしそうな表情でようやく彼の方を見たユウキの瞳をまっすぐに見下ろして、彼は突き刺した人差し指を引く。

「直ぐに出番を作ってやる。スッキリさせてやるから、呼んだらすっ飛んで来い、OK?」
「え、えと……」
「O  K  !!!?」
「お、オッケー!!」
半ば恫喝に近いような口調で聞いたリョウに驚いたようにユウキは首だけ動かしてコクコクと頷くそれをみてリョウは満足げに頷くと、軽く武器を回して今度こそ歩き始めた。

「ま、それまでに精々メンタル回復しとけよ、絶剣さん」
「は、はーい!」
前衛のメンバーに合流する手前、アクアバインドを駆けたアスナがクスクスと笑ってリョウと入れ替わるように後方に下がっていくのとすれ違った。

「色々言いたいことはありますけど、ユウキに優しくしてくれたから、今は言わないでおきます」
「そりゃありがてぇこってす……別に、半泣きの奴と一緒に帰るってのが嫌なんだよ、空気悪くなんだろうが」
「もう……」
それ以上何かを言われる前に、さっさと手を振って歩いていくリョウの後ろ姿を眺めて、アスナは一つ息を吐く。呆れたような、親しむような、そんな顔をして、半笑の彼女は言った。

「素直じゃないなぁ」

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