第十三話 ライセン大迷宮
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人も新しい彼女ができるかと思うとぶっちゃけ嬉しかったりする。既に彼女いるとかいう理屈は聞いてない。
「って離せやボケェ!」
拓人が全力で蹴り飛ばした。
「うきゃぁああ!」
ドボンッ!
悲鳴を上げながら泉に落ちたシアを尻目に、荒い息を吐きながら髪をかき上げる拓人。俺は生温かく見守る。
「マ、マジかよ。蘇生直後に襲いかかるとか……流石に読めんわ」
「うぅ〜酷いですよぉ〜拓人さんの方からしてくれたんじゃないですかぁ〜」
「はぁ? あれは歴とした救命措置で……って、お前、意識あったのか?」
「う〜ん、なかったと思うんですけど……何となく分かりました。拓人さんにキスされているって‥‥‥」
「……いいか、あれはあくまで救命措置であって、深い意味はないからな? 変な期待するなよ?」
「そうですか? でも、キスはキスですよ。私、拓人さんに惚れました!!」
「待て待て。コウじゃないの?!」
「コウさんはよくよく考えたら無理ですぅ。聖さんとユエさんに、他にもいるって聞いたので‥‥‥」
「腰の軽い女だなおい」
「なあ聖」
「なに?」
「面白いな、これ」
「そうだね。映画より面白いかも」
拓人とシアが言い合いになってる側で
俺と聖は思わず見つめ合って笑ってしまったのだった‥‥‥。
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