第十三話 ライセン大迷宮
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ケンを構える。
「オーくんは見ててね。手を出したら多分速攻で終わっちゃうから」
「分かったよ」
「‥‥‥‥それじゃあ、行くぜ?」
その言葉を引き金に、ゴーレム騎士と俺たちの大戦争が始まった。
「死ねやあ!」
ドパンァァァン!!
先手はハジメだ。目にも止まらぬ速撃で数体まとめて葬り去る。
「ホワッチャァァァア!!」
蜂起は真っ先にゴーレムの大群に突っ込んだ。
「援護しますぅ!!」
シアも敵中に飛び込む。近接格闘のエキスパートである二人は、一回殴るごとに複数体のゴーレムを吹っ飛ばしている。恐ろしいやつだ。
「撃ち方始め!!」
ドガンドガンドガンドガンドガン!!!
拓人は戦車砲を奥の方にいるゴーレム騎士に向けて発射。速攻で数体が消し飛んだ。
「拓人!榴弾に切り替えろ!聖は俺と来い!ユエ、ミーナ!ミレディに直接攻撃だ!無理はすんなよ!」
「あいよお!!」
「うん!」
「分かりました!」
「んっ!」
ドガアン!ドガアン!
キィィィィィィィィィィィィィィ‥‥‥!
「リャア!!」
ブォオン‥‥ ザシュッ!ザシュッ!
「榴弾に切り替え‥‥良し!撃てぇ!」
ドガンドガンドガンドガンドガン!!
「“破断”」
「“槍乱”」
‥‥‥後ろで魔法をぶち込む音が聞こえるが、無視する。とりあえず‥‥‥
「数だけはいるな!数だけは!!」
ゴーレム騎士は倒れた側から復活し、さらに召喚されるため、実質ノーカン‥‥‥いや、むしろマイナスだ。
「なら‥‥‥聖。しばらくみんなを仕切ってくれ」
「ん?いいけどなんで?」
戦いながら会話する。もちろん目には敵しか映っていない。
「このままじゃキリがない。だったら親玉を倒そうと思ってな」
「そういうことね‥‥‥分かった。無茶しないでね」
「助かる。ユエ、ミーナ!聖の援護へ行け!」
「あれあれぇ〜?いいのかなぁ?」
「むしろ一人の方がやりやすいんでね」
俺は一人でミレディゴーレムと相まみえる。
「‥‥‥‥‥‥」
ついでにツェリスカを宝物庫にしまう。
「おやぁ?そいつは相棒じゃないのかい?」
「どうせ効かないだろうが」
それだけ言って飛び上がる。と、その時である。
「ッ!?」
上から何かが降ってきた。
「アハハ。私の能力は重力操作。その辺の岩や天井を落とすなんて朝飯前だよ!」
「知るか!」
キィィィィィィィィィィ‥‥‥!
必要最低限だけ撃ち抜く。そして、ミレディゴーレムの胸部に張り付いた。
「この距離ならバリアは張れないな!」
「ちょっ!待ーー」
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