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レーヴァティン
第百四十三話 皇帝の降伏勧告その十三
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めば」
「いいさ、後のことを考えると戦った方がいい場合もあるさ」
「不穏分子になりそうなら」
「あと二心ある奴とかならな」
「戦ってですね」
「降した方がいいけれどな」 
 久志はこのこともわかっているのだ。
「その方が」
「左様ですね、ですが」
「本当にな」
「この度はですね」
「そうした風でもないからな」
 だからだというのだ。
「今はな」
「それで済ませますか」
「そうしたいからな」
「だからですね」
「宜しく頼むな」
「わかりました」
 順一は久志に笑顔で応えた、そしてだった。
 彼はリスボンに発った、戦かそれとも和か。その分かれ目の時になろうとしていた。


第百四十三話   完


             2019・12・24
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