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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
074話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その1
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――前に夜の校舎で見た幽霊ちゃんに関しては今はスルーの方針でいこうか……。


それからシーンは流れて行ってどう見てもかたぎじゃない人との交渉をしている切嗣さん。
それを見ていても意味が分からないためにやけに広いやっぱりかたぎじゃない人の家の庭でぼーっとしていると、どうにもそこの娘さんなのだろう、まだ見た感じ中学生か高校生っぽい制服を着たどこか野性味あふれる感じの女の子が出てきて、

『君はどちらの子かなー!? いや、なんとなく察したよ! あの、切嗣さんの連れだね!?』
『お姉ちゃん、だれ……?』
『わたし? わたしはここの子で藤村大河っていうの! 決してタイガーじゃないんだからね!? で、きみのお名前はなんていうの!?』
『し、士郎……えっと、衛宮士郎です……』
『士郎君かー! うちのとなりの武家屋敷に住むんでしょ!? それじゃご近所さんだー! よろしくね!!』
『お、おう……大河さん。うおっ!?』

そこで頭をいきなりガッシリ掴まれて宙を浮く士郎さん。
あれはなんていうかさっきも言ったけど大河って名前になにかコンプレックスでもお持ちなのかな?

『わたしってね、名前はそんなに気に入っていないの。だからね? 名字で呼んで?』
『そ、それじゃ藤村姉ちゃん……』
『もっとくだけた感じで!』
『…………ふ、藤ねえ?』
『よろしい! それじゃこれからそれでお願いね、士郎!』


そんな感じで藤村さんと仲良くなった士郎さん。
なんか小太郎君が、

「なんや勢いが千鶴姉ちゃんみたいやな……」

って、言っているけど、そういえば小太郎君も今はどこで暮らしてるんだっけ?
なんか後でリサーチしておく方がよい感じ?


そして、武家屋敷での暮らしぶりがしばらく続いているんだけど、士郎さんは火災での事を思い出してか何度か熱を出して寝込んでしまい切嗣さんに看病されるシーンが映されるが、次第にそういうことは減っていって、それと同時に士郎さんはなにを思ったのか、

『じーさん。俺に魔法を教えてくれ……ッ! 魔法使いなんだろ!?』
『士郎……。でもね……』
『もう嫌なんだよ……。あの大火災でなにもできないで見過ごすことしかできなかった自分は……。助けの言葉をかけられたのに……俺は、見ないふりをしちまった……。ああしないと俺も死んじゃうと思っちまったから……。だから、あの時俺の事を助けてくれたじーさんみたいになりたいんだ!』
『…………それでも』

切嗣さんはやや反対だったらしく、その時は士郎さんには魔法を教えなかった。
でも、何度もせがまれていってとうとう切嗣さんも折れたのか、

『分かったよ、士郎……でもね。僕は魔法使いじゃなくて本当は魔術師っていうんだ』
『魔術師……?』
『でも、言い方としては
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