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妖しきハーレム
第四章

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「確かに私は美食も好きでね」
「お酒もですね」
「好きよ、けれどね」
「まずはですね」
「貴女達よ」
 コンスタンツェを見ての言葉だった。
「だからね」
「今宵もですね」
「楽しみましょう」
「今宵ですが」
 執事がまたアランソに言ってきた。
「はじめてです」
「私のベッドに来る娘がいるのね」
「はい、新しく採用されたメイドですが」
「わかったわ、尚更楽しみになったわ」
 アランソは執事の言葉を聞きまた笑みを浮かべた、そのうえでの言葉だった。
「初めての娘が相手なら」
「それならですね」
「これ以上はないまでにね」
 それこそというのだ。
「はじめての娘の味も好きだから」
「左様ですね」
「ではね」
「はい、今宵は」
「最高の夜にしましょう」
 こう言ってだった、そのうえで。
 アランソは食事を終えると少し休憩を摂ってからだった。
 屋敷の風呂場に入った、供にコンスタンツェや執事そして屋敷に務めている妻達が続いた。
 そうして湯舟の中でだった、アランソは。
 一糸まとわぬ姿で妻達と肌を重ねた、そうして言うのだった。
「わかっているわね」
「はい、ここではですね」
「身体を清め疲れを癒す」
「その意味もありますね」
「皆それも行なって。私もそうするから」
 こう言うのだった。
「そうしてね」
「それと共に」 
 アランソはさらに言った。
「愛し合いましょう」
「今宵も」
「ええ、今夜も」
 そしてとだ、アランソは妻達にさらに告げた。
「これからも」
「永遠に」
「私達がこの世にいる限り」
「その限りですね」
「そうよ。私は貴女達の全てを愛するわ」
 この屋敷にいる全ての美女達をというのだ。
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