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雲に隠れた月は朧げに聖なる光を放つ
第十二話 予定変更とブルックの町
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「宿泊だ。このガイドブック見て来たんだが、記載されている通りでいいか?」

「ああ、キャサリンさんの紹介ですね。はい、書いてある通りですよ。何泊のご予定ですか?」

女の子がテキパキと宿泊手続きを進める。

「一泊だ。食事付きで、あと風呂も頼む」

「はい。お風呂は十五分百ルタです。今のところ、この時間帯が空いてますが」

女の子が時間帯表を見せる。とりあえず二時間とった。「えっ、二時間も!?」と驚かれたが、俺はゆっくり入りたいし女子は風呂が長いと聞いているので譲りはしない。まあ時間分けてもどうせ混浴になるんだろうが。

「え、え〜と、それでお部屋はどうされますか? 二人部屋と三人部屋が空いてますが……」

「うーん。蜂起とミーナは確定だよな。後は‥‥どうしよう。とりあえず三人部屋一つと二人部屋三つで」

「‥‥‥組み合わせは?」

ユエが背中から聞く。

「オスカーとハジメ。俺と聖と誰か。後は拓人と誰かやな」

「俺は誰でもええで」

「ユエとシアで決めろ。ただし『静かに』だぞ?」

「‥‥‥‥‥ん」

「はぁい」

そう言ってチェックインを済ませ、俺は部屋に向かった。そしてそのままベッドダイブ。聖が膝枕するのを感じながら、俺は眠りにつくのだった‥‥‥。


数時間ほど眠ったのか、夕食の時間になったようで聖に起こされた俺は、下の階へ向かった。何故か、チェックインの時にいた客が全員まだ其処にいた。

それをスルーし、俺は食事を頼んだ。

「そういやユエとシア、どっちが俺たちの部屋に来るの?」

「あ、私ですよ〜」

「シアか。ユエ、どうしたんだよ」

「‥‥拓人にコウのこと聞きたいから」 

「なるほどなあ。拓人、頼むわ」

「頑張って理性効かす」

「おう、頑張れ‥‥‥これ美味いなあ」

久しぶりのマトモな料理に舌が喜ぶ。みんな満足のようだ。食事の後は風呂なので、俺たち男が先に入る。


カポーーン‥‥‥

「ふぁぁあ‥‥‥やっぱり風呂はいいな」

「せやな」

「あれ?ハジメ、オスカー。何作ってんの?」

「おう蜂起。小さい軍艦だ。戦艦、重巡、軽巡、駆逐艦、潜水艦があるぞ」

「またすげえモンを‥‥‥」

「ちなみに普通に砲弾発射や魚雷発射、爆雷投射、カタパルト発進できるからな」

「細かいなおい」

思わずツッコんだ。

「操作はラジコンと同じだ。少し試してみるか?」

「‥‥思った。砲弾や魚雷の威力どのぐらい?」

「普通に艦隊撃滅できる」

「‥‥‥自動再生付きだな?」

「もちろん」

「ならやるぞ」

俺は潜水艦を受け取った。先進型と名高い伊400型だ。現代の潜水艦の礎とも
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