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レーヴァティン
第百四十三話 皇帝の降伏勧告その六
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「手足を切断し獣の餌にし」
「火炙りや鋸挽きにもか」
「してくれています」
「いいことだよ、賊というか凶悪犯なんてな」
 それこそとだ、久志は話した。
「もうな」
「微塵も容赦なくですね」
「殺していってな」
 その様にしてというのだ。
「いいんだよ」
「久志さんのお考えですね」
「そしてあいつもな」
 淳二もというのだ。
「そうした考えだからな」
「そうですね、ですが私は」
「残虐な処刑はか」
「どうかと思いますが」
「そこな、俺達はな」
「どうしてもですね」
「ああ、凶悪犯はな」
 それこそというのだ。
「容赦なくな」
「処刑ですね」
「それもただ縛り首や打ち首にするんじゃなくてな」
 それだけでなくというのだ。
「車裂きとか八つ裂きとか車輪刑とか内臓引き摺り出すとかな」
「欧州の処刑ですね」
「串刺しもあるな」
「ドラキュラ公が好きという」
「そうした処刑でな」
「死刑にしますか」
「凶悪犯はそれだけのことをやっただろ」 
 そうされるだけの悪事を為したからだというのだ。
「もうな」
「だからですか」
「それに被害を受けた人の怨みや悲しみを晴らさないとな」
「駄目だからですか」
「俺は容赦しない考えなんだよ」
「おいらもね、ちなみにおいら車輪刑大好きだよ」 
 このことは淳二も言った。
「あれが一番苦しむみたいだから」
「両手両足を重い車輪で潰しその両手両足を車輪に絡めて死ぬまで放置する」
「激痛で苦しんで」
 そしてというのだ。
「晒されている間に烏に身体ついばまれるから」
「お好きですか」
「やっぱり凶悪犯はね」
 何といってもというのだ。
「そこまでしないとね」
「駄目だと」
「そう思うから」
「凶悪犯には」
「もう賊なんておいら達の世界で言う強盗殺人が多いからね」
「まさに凶悪犯ですね」
「本当に容赦したらね」
 それこそというのだ。
「死刑にするにしても」
「無慈悲に徹底的に行う」
「というか今の日本に多くの国がな」
 どうかとだ、久志も再び話した。
「おかしいんだよ、そうした処刑にしないどころかな」
「人二人も三人も殺した奴が死刑にならないとかね」
「無期懲役とかな」
「どう見ても生きてても仕方ない凶悪犯とかいるね」
 淳二はそうした人の命を何とも思わない様な外道の話をした、何時でも何処でも極めて少数でもこうした輩は存在するのだ。
「そんな奴はね」
「もう即刻な」
「おいら達がしているみたいにね」
「何の慈悲もかけずにな」
「思い切り苦しめて殺す」
「この上ない激痛を与え続けてな」
 そのうえでというのだ。
「そうしないとな」
「被害者の遺族の人達が浮かばれないよ」
「何で裁判員が死刑って言って
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