第九話 シアとミーナ
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な取引だなあ」
俺たちはニヤニヤと嘲笑う。その顔が気に入らないのか、小隊長の眉がピクピクと動く。
「「だが、断る」」
「‥‥‥なに?」
「そんな条件呑むわけねえだろバーカ」
「脳味噌あるのかよ塵カス」
「あ、そうかあ。犯しすぎて頭がお花畑なのか!」
「それだな!」
「……小僧、口の利き方には気をつけろ。俺たちが誰かわからないほど頭が悪いのか?」
「脳味噌すっからかんのお前には言われたくないな」
俺の言葉にスっと表情を消す小隊長。周囲の兵士達も剣呑な雰囲気で俺と蜂起を睨んでいる。その時、小隊長が、剣呑な雰囲気に背中を押されたのか、俺の後ろから出てきた聖とユエに気がついた。幼い容姿ながらも艶のある少女と、白髪の美人なお姉さんの登場に一瞬呆けるものの、再び下碑た笑みを浮かべた。
「あぁ〜なるほど、よぉ〜くわかった。てめぇらが唯の世間知らず糞ガキだってことがな。ちょいと世の中の厳しさってヤツを教えてやる。くっくっく、そっちの嬢ちゃんたちはえらい別嬪じゃねぇか。てめぇらの四肢を切り落とした後、目の前で犯して、奴隷商に売っぱらってやるよ」
その言葉にブッチきた。蜂起も表情を無くす。
「勧告だ。今の言葉をすべて取り消せ。そして今すぐこの場から消えろ」
「さもなくば、全員殺す」
最終通告。しかしそれを小隊長は無謀にも突っぱねた。
「あぁ!? まだ状況が理解できてねぇのか! てめぇらは、震えながら許してくださいと膝をつけばいいんだよ!!」
「あっそう」
俺はアヴェンジャーを構えた。
「時止」
時を止める。そして小隊長の顔面に銃口の一つを押し当てた。
「解除」
と、同時に引き金を引いた。
キィィィィィィィィィィィィィィ‥‥‥‥
銃口が回転し、毎分200000発のペースで小隊長の頭を撃ち抜く。
ものの数秒で、小隊長の顔は見るに耐えない顔になった。俺はさらに後ろにいた魔法使いたちにもそのまま発砲を続ける。
一瞬にして崩れ落ちる魔法使いたち。それを見て、ようやく兵士たちが半ばパニックになりながらも、武器を俺に向ける。
が、敵は俺だけではない。
「蜂起」
「記憶抹消“戦意”」
その言葉と共にノートに何かが書き込まれる。
「あ、あれ?俺たちなんで武器を?」
「そうだよな‥‥なんでだ?」
混乱する帝国兵。それを見た蜂起から追い打ちがきた。
「記憶抹消“生”」
すると、帝国兵が突然前のめりに倒れた。続けて一人を残して帝国兵が全員前のめりに倒れた‥‥‥。
「‥‥さて、お前にはちょっくら悪夢を見てもらうぞ‥‥‥‥」
蜂起のドスの効いた声がよく響くのだった‥‥‥。
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