第九話 シアとミーナ
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ダンッ!ダンッ!
俺と拓人が頭を一つずつ潰した。
「「グギャアアアアア!!」」
「うるせえよ」
ドガアン!!
俺はトドメにもう一発発砲した。
今度こそ絶命したティラノモドキ。オーバーキルだが気にしない。気にしたら負けなのだ。
「う、うそ‥‥‥あの魔物が瞬殺‥‥?」
ミーナが茫然といった様子で零す。
「こ、これなら父様たちを‥‥」
期待に染まった目でこちらを見るシア。
「うん、まあ助けるのはいいけど、二人の能力を教えてほしいかな」
俺は二人の固有能力が気になった。さぞかし凄いものなんだりうなあ‥‥‥。
「はい、私は『書き換え』でシアは『未来視』です」
「うん?書き換え?蜂起とミーナは能力が似ているんだな‥‥シアの能力も時間に少しでも触れることができる点では俺と似ているな」
「おい待て残念ウサギ。未来が分かるならなんで帝国兵なんかに見つかったんだよ」
ハジメが最もなことをツッコむ。
「じ、実は‥‥ミーナの恋路が気になりまして‥‥」
「その様子だと連続で使えないみたいだな。アホかお前は」
呆れた目でシアを見るハジメ。ミーナも溜息をついた。
「‥‥だからあなたは残念なのよ」
「「「「「「「確かに」」」」」」」
シア以外の全員が納得した。
「うう‥‥そこまで言われるとぐうの音も出ないですぅ‥‥」
「あ、そうだ。なんで俺たちを見た途端に助けを求めたんだ?」
そう、二人は俺たち(主に俺と蜂起)を見た瞬間に助けを求めてきたのだ。まあ強制的に見させたの方が正しいが‥‥。
「それは未来視で見たからですよ。お二人が帝国兵相手に戦っているのを‥‥」
「俺と蜂起がね‥‥じゃあ他の人は見えなかったのに警戒心もなく近寄ってくるのは?」
「お二人の仲間なら警戒することもないかなーと」
チョロいやつだ。あっという間にチョロインできそう。
「まあ、それよりもお前の家族はどこにいる?」
「は!そうでした!!」
「シア‥‥」
「とりあえず蜂起はミーナと一緒にJu-00に、シアは俺と来い」
「了解ですぅ!」
「コウ‥‥‥」
「ユエ、悪いな‥‥。後で構うから許してくれ」
「ん‥‥いっぱい構って」
‥‥最愛は千秋で、特別は聖。ユエはおそらく若芽ポジになる。そんな予感がした。
「とりあえず後ろの席に座れや。向きは‥‥座りやすければどーでもいいや」
「は、はい。それと‥‥これはなんですか?鳥みたいですけど‥‥‥」
「あー‥‥それは道中説明する。それより早く乗れ」
俺はシアを座席に押し込んだ。そして自分も搭乗する。
「あー、蜂起?聞こえるか?」
俺は
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