第八話 脱出とウサミミ
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れの制作をしているのである。
俺はツェリスカしか遠距離攻撃の手段がない。ロケットランチャーは扱いにくいし、ツェリスカだけだとどうも連射性がないので困ることもあるのだ。リロードも面倒だし。
そこで思いついたのがガトリング砲だ。ハジメのような設置型ではなく、持ち運び可能のガトリング砲なら‥‥と思い、長い間錬成に勤しむことにした。今のところ、砲身以外は完成している。全長は予定だが6.40m、銃身だけでも2,299mmはあるつもりだ。口径は30mm、砲身は七つである。重量は300kg近くになる。装弾数は10000発で、こちらはハジメが作ってくれた。射程距離もまあまあ長いので、完成したらトンデモ兵器だ。ちなみに砲身以外のパーツは宝物庫に収納してある。
しばらく錬成しながらJu-00を飛ばしていると、それほど遠くない場所で魔物の咆哮が聞こえてきた。中々の威圧である。もう三十秒もしない内に会敵するだろう。
突き出した崖を見つけたので、俺はそこに着陸する。見ればエアライドマシンに乗ったハジメ、拓人、蜂起はすでに着陸したらしい。俺は戦闘機を着陸させた。少し遅れてオスカーたちが乗った戦闘機も着陸する。
全員が揃ったところで、大型の魔物が現れた。かつて見たティラノモドキに似ているが頭が二つある。双頭のティラノサウルスモドキだ。
だが、真に注目すべきは双頭ティラノではなく、その足元をぴょんぴょんと跳ね回りながら半泣きで逃げ惑うウサミミを生やした二人の少女だろう。片方は青みがかった
白髪碧眼で、もう片方は黒髪蒼眼だ。どちらもロングヘアである。
全国のケモナーが見たら即一発で鼻血ものかもしれない。よく見れば整った顔をしている。
「うは、黒髪の方めっちゃ好みだわ」
「え?蜂起の好み?なら助けるか?」
「うーん‥‥でも厄介者かもなあ」
呑気に会話をする。助けるか否かはどこかにいった。
「って‥‥そうじゃねえよ。助けるかどうかだよな」
「みんなの意見は?」
「蜂起の彼女作るためにも助けるに一票」
と拓人。
「助けてもいいんじゃない?」
と聖。
「‥‥コウを取らないなら」
ユエ‥‥意味深だ。
「この調子だと助ける以外なさそうだな‥‥‥俺も構わない」
面倒くさそうなハジメ。
「僕もいいよ」
最後にオスカーだ。全員助けるとのことなので、蜂起に任せる。
「マジック使えばいけるんじゃね?」
「せやな。はーいワーンツースリー!!」
サラサラ‥‥
「「え?」」
蜂起の掛け声で突如俺たちの前に二人のウサミミが現れた!
「What's!?」
思わず英語で突っ込む。
「ん?いや、アーティファクトのノートに書いただけだよ」
「
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