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雲に隠れた月は朧げに聖なる光を放つ
第六話 ラスト・ガーディアン
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「あ、あの馬鹿‥‥!時間切れになったら爆発するのに‥‥!」

ハジメが焦った声を出す。アクセルフォームは魔力で強制的に速さを引き出しているに等しい状態だ。アクセルウォッチに蓄えられた膨大な魔力を俺の魔力と合成することで起動する。その状態を10秒以上行使すると、魔力が暴発して爆発するのだ。


『3』


ヒュドラに近づく‥‥。


『2』


「止めろ!」


「死ぬ気か?!」


「馬鹿野郎!」


ヒュドラに到達まで、あと少し‥‥‥。


『1』


「コウ‥‥!?」


「コウ、止めてえ!!!」


ドガア!!!


『TIME OUT‥‥‥‥‥ERROR』


カッ‥‥‥‥


光が爆ぜた。視界が白く、白く染まる。俺を中心として爆発が広がった。その余波で吹き飛ばされる。


ドサッ‥‥


地面に叩きつけられた。五人が駆け寄ってくる。


俺は力を振り絞って気配感知を使い、ヒュドラが今度こそ全滅したのを確認した。


(ははは‥‥‥ナンセンス‥‥)


俺は片目しか見えないので、視界が狭い。
‥‥いや、どんどん狭くなっている。流石に無茶が過ぎたようだ。俺は意識を保つことを手放した。自然に任せる。


ブツッ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


そして間もなく、俺の意識はどこかに飛んで行くのだった‥‥‥。
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