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何処かが悪くても
第三章
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「お母さんもよね」
「お父さんもよ」
「皆家族だから」
 それでとだ、由加里は母の言葉に応えた。
「そうしていくのよね」
「そうよ、ではね」
「今からまた散歩よね」
「貴女も行くわね」
「そうするわ。ジョン、行きましょう」
「ワン」
 由加里が言うとだった、ジョンは。
 ゆっくりと立ち上がった、そして匂いを頼りに由加里のところに来た、そうして彼女と母と共に散歩に行った。


何処か悪くても   完


                2020・2・25
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