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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21執務官を目指して〜to recieve training 4〜
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ルフに「ううん、なんでも!」首を横に振っていると、「フェイト、アルフ」声を掛けられた。
「クロノ、おかえり!」
「おかえり〜」
「ああ、ただいま」
私たちを呼んだのはクロノだった。私がハラオウン家の養子になった今、私のお兄ちゃんになるだけど。以前、お兄ちゃんって呼んだら、こっちがビックリするくらいにうろたえて、今までどおりクロノ呼びでいいって言われた。
「(私もなんだか、ちょっと恥ずかしかったし、それでいいかなって思ったわけだけど)えっと、試験お疲れ様」
「おつ。で、試験はどうだった?」
「母さ――艦長に聞いていたとおり筆記はもちろん、実際に艦を動かす指揮実技もあったよ。まぁ普段から艦長の指揮を観ていたこともあって、自分なりに上手くいったんじゃないかと思っているよ。・・・っと、僕の事より君たちの方だ。今はどんな勉強をしているんだ?」
そう聞いてきたクロノに、指揮官資格の勉強をしていることを示すためにデータが映し出されているモニターを、クロノの前に移動させた。
「あぁ、指揮官資格か。じゃあ、今日はこのままソレの資格の勉強でいいか?」
「うん、お願いします!」
それから私は、クロノからのアドバイスを受けながら勉強に集中して、くぅ〜、と自分のお腹が鳴ったことで「あぅ」顔を熱くなるのを自覚、ほぼ無意識にお腹に手を添えた。横に座るクロノをチラッと見ると、どうしてか小さく頷いてた。
「クロノ?」
「ん? どうした?」
「えっと、ちょっとお菓子休憩をとってもいい?」
「ああ、もちろんだとも。な?」
私の提案を受け入れてくれたクロノは、どうしてか私の後ろ(アルフの座る方)を除き見るように首を伸ばした。なんだろうって思って振り返ろうとしたとき、「え?」いきなり私の両目がアルフの両手に塞がれた。視界が真っ暗になったから、「アルフ? どうしたの?」って尋ねる。
「だ〜れだ?」
「誰だ・・・って、アルフでしょ? もう、なんのつも――あ、もしかして・・・」
そこまで言いかけたところで、今の状況に思い当たることがあったことで、「エイミィ・・・?」って呼びかけてみた。後ろから手で目隠しして、だ〜れだ?って問う遊び。誰って聞く人は実は、声の主とは別の人ってことがこの遊びの大事なところ。なら、誰が私の目を隠したって話だけど、大人の手じゃないからエイミィって答えてみた。
「正解は〜・・・はい、振り向いて!」
私の目を覆っていた手が離れていったから、アルフに言われるままにクルっと体ごと後ろへ向けると、「え!?」想像もしていなかった人がそこに居た。さっきまでアルフと話していて、逢いたいって思ってた相手・・・。
「ルシル!? え!? なんでここに!? えええ!?」
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