5話
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だけの相当なコントロールが必要になる。
だけど、そのおかげか・・・骨竜の意識が此方に向かれた。
「今だ、ヴェル兄」
俺は勝利を告げる言葉を飛ばす。
その後、ヴェル兄から放たれる聖属性の光。時間的に言えば、短いが、それでも、相当な魔力であることは確かだ。俺はヴェル兄が終えるまで『聖障壁』を消さなかったし。『八ツ首防壁』を維持しておいといた。
骨竜の活動が停止し、聖属性の光が収まってから数秒後、上空で竜の骨格図通りの形を保っていた骨であったが、次第にパーツ毎にバラけて地面へと落下し始める。
アンデッドとしての活動を停止した骨は、ただの無機物でしかない。重力に引かれて落ちるのは、当然の結末と言える結末だった。
「おーーーい、坊主! 骨を回収しろ! 勿体無いじゃねえか!」
ブランタークさんは、空中に浮いているヴェル兄に、バラけて地面へと落下しつつある骨を拾うようにと叫んでいた。
いくら伝説の古代竜の骨とはいえ、アンデッドの骨を素材として使うのはどうかと思ったのだが、俺が無事に聖の魔法で浄化したので問題は無いのであろう。
むしろ、使い道があるのかと思ってしまうぐらいにだ。
まあ、でも、ヴェル兄は素早く、地面に落ちる前に全ての骨の回収に成功する。こういう時には、やはり魔法の袋は便利だな。
あと、魔石か? 骨竜の魔石も回収して、戻ってきたヴェル兄。
ヴェル兄のパーティーメンバーから賞賛の声が飛び交う。俺も俺でヴェル兄とハイタッチする。
あと、ルビアたちも俺に抱きついてくるのは何故だ?
まあ、いいや。ブランタークさんも俺とヴェル兄の頭を髪をかき回しながら
「やっぱ、オメエらはアルとアーヴの弟子だな」
褒められたのだった。
その後、飛行船の一室でヴェル兄は魔石を取り出すと俺を含めて、歓声を上げた。
「凄くデカいな」
「でも、これが・・・竜の魔石」
様々な声が上がってる中、ブランタークさんは
「あの竜は、大きさからしても、伝説級の『古代竜』と視て間違いないな」
「竜でも、師匠のようにアンデッドするんですね」
「ああ、ただし、数万年の寿命を持つ古代竜に限ってはそうそうアンデッドにはならんもんだが・・・」
「――ってことは・・・」
「超々レアケースじゃん」
ルイーゼとシャオが言ったことに
「加えて、レアといえば、普通の竜なら魔物の領域から出ることはないが、古代竜クラスは出ちまうことがあるらしい」
ブランタークさんはそう言うも俺からしたら、
「悪運が良いのか悪いのか・・・だな、ヴェル兄」
「・・・だな。チビりそうになったよ」
「
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