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レーヴァティン
第百四十二話 セビーリャ攻略その九

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「何といってもな」
「うちやな」
「色々教えてくれよ」
「そうさせてもらうわ、この街で商いしてきてな」
「それでだよな」
「この街のことはな」 
 それこそという言葉でだ、美奈代は久志に話した。
「隅から隅までな」
「知ってるよな」
「ええ部分も悪い部分もな」
 その両方をというのだ。
「知ってるからな」
「それでだな」
「もうわかってるから」
「色々とか」
「教えさせてもらうな」
「頼むな、これまでもそうしてもらってたけれどな」
「これからもやな」
 美奈代も笑顔で応えた。
「話してくれってことやな」
「ああ、頼むな」
「ほなな」
「じゃあここの政はな」
「うちがやな」
「主にやってくれるか、だから暫く留守役もな」
 この街に留まってのそれもというのだ。
「頼むな」
「ほなな」
 美奈代は笑顔で応えた。
「そうさせてもらうわ」
「それにお前は資金のこととか補給のこととかな」
「得意やからやな」
「ここを任せてな」
 そのうえでというのだ。
「そしてな」
「軍の資金にやな」
「補給もな」
「得意やからやな」
「任せるに最適だしな」
 それでというのだ。
「宜しく頼むな」
「ああ、そうさせてもらうわ」
「そういうことでな」
「あんじょうやらせてもらうわ」
「それじゃあな」
「準備が出来たらやな」
「進撃開始だよ」
 それに移るというのだ。
「連合王国の領主や街や村に使者を送って」
「こっちに引き込んで」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「国全体をな」
「こっちに入れるな」
「半島までな、ピレネー山脈までな」
 まさにこの地までというのだ。
「領土にするぜ」
「ほなな」
「若し連合王国即ちこの半島全てを領有したら」
 どうなるかとだ、正は話した。
「王国を牽制出来るな」
「ああ、帝国本土の半島からもな」
「アルプスの南からもな」
「攻められてな」
 そしてというのだ。
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