第二十四章
[8]前話
「そうしているわ」
「それは何よりです」
「私も仕事を終えてね」
「満足されていますね」
「最高の気分よ。そして仕事を無事に終えた自分へのご褒美にね」
それでとだ、紗耶香は彼に妖艶に笑って答えた。
「楽しんでいるの」
「そうですか」
「もう少し楽しませてもらうわ」
「それは何よりです」
「貴方はお仕事ね」
「公務員ですから」
彼は紗耶香に電話の向こうで笑って答えた。
「ですから」
「そうね、では夜どうかしら」
「あのお店で、ですね」
「お仕事の最後の顛末を詳しくお話したいし」
「では」
「ええ、今日の夜はね」
「あのお店でお会いしましょう」
こう紗耶香に言うのだった。
「そしてお話をしてです」
「お酒もね」
「飲みましょう」
「そうしましょう。ただ貴方お酒はいつもジントニックね」
「それが好きなので」
だからだとだ、彼は紗耶香に答えた。
「ですから」
「そうね、それでは今夜も」
「ジントニックを」
「わかったわ、では私も最初はジントニックにするわ」
紗耶香はジントニックも嫌いではない、そして彼への仕事の連絡も今日が最後となるのでそちらも飲むと告げた。
「そうさせてもらうわ」
「それでは」
「ええ、飲みましょう」
「今夜はそちらで楽しませてもらうわ」
紗耶香は彼に微笑んで告げた。
「そして今はね」
「そちらの楽しみをですね」
「ええ、堪能するわ」
「それでは」
「今夜ね」
こう彼に告げてだった、紗耶香は携帯を切った。そうしてから自分の左右にいる美女達に声をかけ二人をバスルームに誘った、そして湯舟の中で三人で身体を重ね合い肉欲を堪能した。少女達を救った後は美女達を楽しんだのであった。
黒魔術師松本紗耶香 糸師篇 完
2020・2・16
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