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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
073話 記憶巡り編 学園祭後のお茶会
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だが、クウネルがいうにはナギさんはどこかで生きている事を告げて、

「もし彼の事を知りたいのなら英国はウェールズに戻るといいでしょう」
「ウェールズに……?」
「はい。あそこには魔法世界……ムンドゥス・マギクスへの扉があります」
「ああ…。あっちの世界か。確かに……あちらならなにかしらナギさんの情報はありそうだからな」
「士郎さんは行ったことがあるんですか!?」
「ああ。前にタカミチと一緒に出張でな」
「あっ……学園祭前のあの時に……?」
「うむ」

それを聞いたのかネギ君はどこかワクワクしたかのような顔になって、そしたら自然発生でもしたのかネギ君を中心に魔力が風を起こしていた。
……別に構わないんだが、自制はしないと本気で魔法がバレるぞ?

それからネギ君は何を思ったのか、「行ってきます!」とかとち狂った事を言い出してエヴァやアスナ達に止められていて、せめて夏休みまではこの件は保留という事で落ち着いたのであった。

そして一旦落ち着いて、ネギ君はナギさんの事についてクウネルに聞こうとしていたが、そこで他の面々も遅れてやってきた。
メンバーとしては、宮崎・綾瀬・早乙女・朝倉・楓・古菲・茶々丸・長谷川・相坂・小太郎と……こちらを知った、あるいはこちらの世界のメンバーだった。

元気よく「お邪魔しまーす!!」と言ってやってきたので、こちらも手を上げて「こちらだ」と言って合流してまたお茶会が開かれたのであった。










…………そして、しばらくお茶会が続いていたところで。ネギ君がおずおずと俺にある事を聞いてきた。

「それで、その……士郎さん。少しいいでしょうか?」
「なんだい、ネギ君。改まって…?」
「はい。前に約束しました士郎さんの記憶の件を……今見させていただけませんか?」
「!」

それで俺は表情を引き締める。
とうとう来たかという感じで。
そこにエヴァがネギ君に対して話しかけた。

「それで? ぼーやは士郎の記憶をどの程度見たいのだ?」
「はい。できればすべて見せてもらいたいんですけど……やっぱり傲慢ですかね?」
「確かに傲慢な考えだな。なんせ、私とイリヤ、木乃香、刹那もはっきり言って途中までしか見ていないのだからな」
「え? そうなんですか……?」

それでネギ君はこのか達にそう聞いて、このか達もそれで無言で頷いていた。
今思えばやっぱりひどいものを見せたよなー。
エヴァはそれで何を思ったのか、

「それで、前にも思ったがあの夜に士郎の記憶を貴様にも見せておけばとも思ったほどなのだぞ? それで木乃香と刹那は覚悟を決めた……いや、決めさせてしまったからな」

それでエヴァに視線を向けられたこのかと刹那も苦笑いを浮かべていた。

「そうよ
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