073話 記憶巡り編 学園祭後のお茶会
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。そもそも最初から僕達はキレイなわけがありませんでした」
それを聞けてエヴァは満足したのか笑みを浮かべつつ、
「フ…………超 鈴音はいい仕事をしたな。貴様のようなタカミチとは違い才能が有り前途有望でも世界をまったく知らないガキにはそれを思い知らせるのが最も難しいものだからな」
そしてエヴァは足を組んでネギ君を見下ろすように構えながら、
「その通りだぞ、ぼーや。透徹した目で見れば『生きる事』と『悪を成すこと』は同義であり、この世界に住んでいるどの人間すらもこの理から逃れられない。『悪』こそこの世の心理だ。ようやくその認識に至ったか」
という感じで悪全開の表情をしていた。
うむ。改めて悪人だな。
それでエヴァはネギ君を改めて悪の道に連れて行こうとしていたが、そこでクウネルが「さすがエヴァンジェリン」と褒めた後に、少しエヴァと口論をしていたが、
「さて、それでネギ君。その認識を得てこれからどうするおつもりですか?」
「は、はい!」
と声を張り上げた後に、改めてネギ君は立派な魔法使いを目指そうと決めたらしい。
超の野望を止めてしまった以上、もう立ち止まる事などできない。
前へと進んでいかなければ超に対して申し訳が立たない。
父の件とは別として色々な人を助けたい……と。
それを聞いて俺が思った事は、
「…………まだ十代のネギ君に対しては早すぎる考え方だな。だが、そこまで決めてしまってはもう梃子でも動く気はないのだろう?」
「はい。もうそこも自覚して進んでいこうと思っています」
「そうか……」
ネギ君の覚悟をした顔を見てしまってはもう何も俺からは言えないな。
ランサーもそれで「いっちょまえの戦士の顔になってんなー」とか言っているし。
その後はクウネルがネギ君に対して「弟子になりませんか?」と誘ってエヴァとまた口論を開始していたが、もう慣れないといけないなと思った次第であった。
そして、ネギ君がもっとも聞きたかった質問が出た。
父…………ナギ・スプリングフィールドは生きているのかを…。
それに対してクウネルが答えた返事は、
「生きています。それは私が保証しましょう」
と、言った。
それに沸き立つ一同であったが、アスナが生きている事情を聴くとクウネルはまるで見本を見せるように仮契約カードを取り出して、契約者が死ぬとただのタロットカードになってしまうと言われて、
「やっぱり……」
「はい、お嬢様……」
なにかを思ったのかこのかと刹那が俺との仮契約カードを大事そうに握りしめているのを見て、なぜか今はまだ聞かないほうがいいかなと思って、その話題が来たら口出しをしようと思った。
そして、まだ隠し事はありそう
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