073話 記憶巡り編 学園祭後のお茶会
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それからようやくお茶会になったのでネギ君達は色々な紅茶を美味しそうに飲んでいた。
うむ。確かにこれはうまいな。
「クウネル、あとで茶葉とかの仕入れ先とかでも聞いても構わんか?」
「構いませんよ。私も趣味で集めているようなものですし……ですが、そうですね。でしたら後であなたの淹れたものが飲みたいですね」
「俺が淹れたものを、か……?」
「はい。あなたの腕はエヴァンジェリンから聞き及んでいます。娯楽には何事も等価交換がつきものです。私も舌は肥えている方ですのでぜひともあなたの実力を知りたいのです」
「そこまで過大評価しても別段いいものは出せんぞ? まぁ作ってやらんでもないが…」
「それでは契約成立ですね。また別のお茶会の時にはお願いします」
「了解した」
そんな約束をしているとこのか達が物珍しそうな視線を向けてきていたのでなんだ?と聞いてみると、
「や、なんか士郎さんってクウネルさんと仲は悪くなかったかなって思ってな」
「はい。まほら武道会ではなぜか睨み合いが続いていた模様でしたし……」
「うんうん。なんかそれで意外だなって思って…」
このか、刹那、アスナのそんな言葉に「まぁ、確かに…」と納得もしないでもないが、
「さすがにそれは心外だぞ。敵でなければわざわざ険悪な空気になる必要もないだろうに…」
「そうですよ。私と衛宮さんは……そうですね…………フフフフ」
「…………その意味深な笑みはやめろ。寒気がする。しかも知り合いにやけに被るから」
「それはそれは……ぜひその方とも会ってみたいですね。仲良くなれそうです」
それで姉さんも少し面白そうな顔をしながらも、
「カレンとやっぱり雰囲気が似ているわよね…あなたって。救いなのは毒舌じゃない事かしら?」
「いや、イリヤ。こいつも気を許したら大層な毒舌を吐くようになるぞ。気を付けろ」
エヴァのそんな忠告を聞いて俺はやはりこいつには気を許しすぎないようにしようと誓った。
それからエヴァはネギ君に対して改めて視線を向ける。
そこには弟子の成長を確かめるようなものが含まれているようで。
「さて、それでぼーや。今回の事件は貴様にとってはどうだった…?」
「!」
ネギ君はそれで表情を改めていた。
エヴァも続けるように、
「なにか得る物もあったのだろう? 師匠の私にその思いの帰結を話してみろ」
「…………、はい。自分が、どんな場所に……そしてどんなモノの上に立っているのかを知りました。いえ……超さんに言われる前から僕はすでに知っていたんです。ただ、それに気づかない様にしていました。それを、超さんが改めて気づかせてくれました」
「ふむ……」
「師匠の言う通りでした。どこまで行ってもキレイなままではいられないんです
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