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レーヴァティン
第百四十二話 セビーリャ攻略その三

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「喜んでくれてな」
「話を順調に勧められるか」
「そや、強製薬あるな」
「はい」 
 錬金術師の源三が答えた。
「賢者の石もありますし」
「そこからも出せるんやな」
「調合も出来ます」
「そうか、ほなな」
「すぐにですね」
「薬作ってくれるか」
「それでは」
「あんたが作ってくれるならな」
 それならとだ、美奈代は笑顔で話した。
「大丈夫や」
「いいお薬がですね」
「出来るからな」
 それでというのだ。
「交渉はな」
「順調にだよな」
「いけるで、ほな薬出来たら」
 源三のそれがとだ、美奈代は久志に笑って話した。
「行って来るわ」
「頼むな」
「これでセビーリャが手に入ったら」
「後はな」
「本当に権益とか税率とかはな」
 こうしたものはというのだ。
「そのままでな」
「ええな」
「そんな暴利貪るとかな」
「うち等考えてへんしな」
「暴利貪ってもな」
 それでもというのだ。
「本当にな」
「意味ないな」
「それで何するか」
「贅沢やな」
「贅沢ってな」
 それこそというのだ。
「俺達もうしてるしな」
「宮殿でな」
「美味いもの飲んで食って」
 そしてというのだ。
「楽しんでるしな」
「戦の場以外はええ服着てな」
「絹のな、だからな」
「もう、やな」
「贅沢は充分してるからな」
「暴利貪ってそれで贅沢するとかはな」
「しないさ、というか暴君の贅沢ってな」
 物語にありそして歴史にも残っているそれはというのだ、久志は殷の紂王程でなくともルイ十四世の暮らしを思い出しつつ述べた。
「それはな」
「うち等興味ないからな」
「酒池肉林にな」
 酒に美食に女だ。
「それに宮殿だな」
「別荘とか造らせてな」
「その宮殿ってのがな」
「どうもやな」
「俺はピンとこないからな」
 建築、それにはというのだ。
「どうもな」
「それでお酒や食べものやな」
「そうしたものもな」
「今でやな」
「充分だからな」
 それでというのだ。
「いいからな」
「それでやな」
「暴利を貪る、搾取か」
「それやな」
「そういうのをしてな」
 そうしてというのだ。
「贅沢三昧って考えもないしな」
「それでやな」
「もうな」
 それこそというのだ。
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