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レーヴァティン
第百四十二話 セビーリャ攻略その一

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               第百四十二話  セビーリャ攻略
 湖上での艦隊戦に勝ちセビーリャへの航路を手に入れた久志達は一日休んでからそのセビーリャに向かった。
 そして遠間にセビーリャの街を見てだった、彼は言った。
「さて、あそこに上陸してな」
「手に入れてだな」
「そしてな」
 そのうえでとだ、久志は芳直に話した。
「あそこを拠点にして」
「連合王国全体を攻めていくな」
「ああ」
 こう芳直に答えた。
「これからな」
「そうだな、しかしだ」
 芳直は意気込む久志に答えた。
「あの街もだ」
「守りは固いな」
「かなりな」
 このことも話すのだった。
「だからだ」
「攻略は難しいな」
「そのことは覚悟しておけ」
「わかってるさ、じゃあここはな」
「どうするつもりだ」
「まずは港は封鎖するさ」
 久志は笑って答えた。
「そして周りに上陸してな」
「そしてだな」
「陸からもな」
「囲むか」
「ああ、だがな」
「それでもか」
「そこからだ」
「仕掛けるか」
「あの街には行ったことがあるしな」 
 笑ってだ、久志は芳直に話した。
「中のこともよくわかっているさ、そうだな」
「ああ、俺っちにしてもな」
 芳直は久志に笑って応えた。
「お前と一緒に行ったからな」
「知ってるのな」
「この風景も懐かしいな」
「ならな」
「攻め方もわかるな」
「ああ、そして俺達以上にな」
「あの街のことは任せておくんや」
 今度は美奈代が言ってきた、その笑顔は他の誰よりも自信に満ちたものであり確かなものであった。
「もう商売のことから地図のことまでな」
「わかってるな」
「下水道のことさえもな」
「だよな、じゃあ攻め方はわかるよな」
「よおな、セビーリャは南は港で他の三方は城壁に囲まれてる」
「この浮島の街は本当に全部城塞都市だよな」
「城塞都市は外からの攻撃には強いが」
 城壁そして濠に守られていてだ、とかくこうした街は街自体が城になっており外からの攻撃には強いのだ。
「しかしな」
「中に入ればな」
「もうどんな街でもな」
 それこそというのだ。
「あっさりや」
「そうだよな」
「そやからな」
「中にか」
「入ればええ」
 そうすればというのだ。
「攻めるんやとな」
「そうだよな、ただな」
「攻めるよりもやな」
「やっぱりな」
 何といってもとだ、久志は美奈代に話した。
「セビーリャはいい街だしな」
「それでやな」
「出来ればな」
「無傷で手に入れたいな」
「どんな街でもな」
 セビーリャに限らずとだ、久志は美奈代にこうも話した。
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