6話
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なのか・・・犯人は・・・」
突拍子のない発言に全員が凍りついた。
彼の発言に正気か? と疑い始める中、雫が問い詰める。
「それはどういう意味よ!?」
「雫、キミは寝てたから知らないけど、魁は俺たちにステータスを隠し、魔力操作なんてものを使えたんだ!!」
問い詰めても光輝は止まらない。彼は魁の天職とステータスを洗いざらい話した。
皆の反応も当然、驚きだった。
「なんだよ・・・それ」
「魔物と同じ力が使えるなんておかしくない?」
「しかも、海賊なんて・・・とんだ悪人ね。私たちの前で善人ぶってたんだ」
彼のことで不穏な空気になっていき、ありもしない憶測が飛び交った。
「もしかしたら、魁は魔人族と手を結んでいたんじゃないか?」
「光輝!? ありもしないことを言わないでよ!?」
「雫・・・魁のことを庇いたいのはわかるが・・・」
「あんたに銀華の何が分かるのよ!!」
叱咤をする雫。だけど、光輝はありもしない憶測を口にしていき、そこに檜山たちも賛同する。
ここで、銀華のことを悪人として見始めてる。
「そんなはずがない!」
ここで声をあげたのは優花だった。
「園部くんが魁を庇いたいのはわかるが、だけど、此は現実なんだ! 現実から目を背けても・・・」
「憶測だけで、彼を悪人と決めつける方もおかしいよ。海賊にだって、考えや主張が違うはずよ。全てを一括りにするのはおかしすぎる。それに本当に彼が悪人だったら、あの時、あの場で私たちを見殺していたはずよ!」
「優花ちゃんの言う通りだよ。あの時、私たちは恐怖で身体が動けなかった。でも、魁くんだけは恐怖に怯えずに私たちを助けてくれたんだよ!」
香織も優花の意見に同意する。
だが、香織の言ったこともまた事実。パニックになっていながらも銀華は活路を見出すために敵を薙ぎ払い続けた。
そして、確実に生還するために、南雲と一緒に『ベヒモス』にも立ち向かい斬り裂いた。
助けられたのに、彼を悪人と断ずるのは虫が良すぎる。
香織と優花の言葉を聞き、光輝の言葉に惑わされてた皆も頷く。
「だが、それは俺たちを騙すため・・・」
「後先の考えず、単純明快な彼がそんなことを考えるはずがないでしょう!」
雫は銀華が人を騙すことができる人間ではないことを知ってる。
ここで、優花はとんでもないことを口にする。
「こんなことだったら、戦争なんか参加しなければ良かった!」
この発言がクラス内に亀裂を入れる。
優花の発言に呼応して賛同する生徒たち。
ほとんどの皆が光輝がいれば、大丈夫だろうと過信し高をくくった。
その所為で、戦争のこ
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