愛を唄う花と雪(バレンタインデー特別編)
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め、上目遣いでこちらを窺う様は大変愛らしい。
(くっ、今日も可愛さが吹き荒れてやがる……)
「あの………あの、ね」
「おう」
「パパとママには、今日……遅くなる……って、言ってあるの……」
「は?」
「だから……その……もう一つ……プレゼント……いる?」
小さい声───だが、はっきりと、クリスの声は純の耳に届いた。
顔は真っ赤で、瞳は波打っているが……視線は真っ直ぐに純を捉え、離さない。
勇気を振り絞った乙女に対して、少年は─────。
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