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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
071話 文化祭編・開催3日目(06) 超との決戦
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甘いな。

「ネギ君。手を貸そうか?」
「いえ、大丈夫です。信じてください…」
「…………」

それで無言で再度頷く。

「そのカシオペア。よくて後三回……悪くて後一回すれば使い物にならなくなるネ」
「一撃あれば十分です……」

そう啖呵を切るネギ君。
ふむ。まぁ一回見せてもらった時に解析はしてあるので、質は落ちるがカシオペアを投影できないこともないのだがな…。
いまここでそれを言っても藪蛇だろうな。

そこで超が一旦待ったを掛ける。
そしてネギ君に問う。

「もうネギ坊主はわかているはずネ。私の計画が意味するものを……私の同志にならないカ? 悪を行い世界に対して僅かながらの正義を成そう」
「…………ッ!!」

それは甘い誘惑の言葉。
これに対してネギ君はどう答えるか?
しかし、俺の予想が正しければ、もうネギ君は―――……。

「隙アリネ…………!」

超はネギ君が動揺したと勘違いしたのだろう。
ネギ君の背後に時間跳躍弾を構えて現れていた。
しかし俺はその一瞬を見逃さなかった。
笑みを浮かべて叩かれる前に時間跳躍するネギ君の姿を…!
そして、決定打が決まった。

まだ浅いが超の背中のカシオペアに一撃を与えているネギ君の姿を。
そこからまた時間跳躍する二人。
だが、もうネギ君の優勢は変わらず、

「ああっ!!」

ネギ君の雷華崩拳が炸裂して超のカシオペアは完全に破壊されて、さらにその余波で飛行船に叩きつけられている超の姿がそこにあった。

「決まったな……」

もうこれで超にネギ君に敵う術は失った。
あとは超が諦めてくれればいいのだが…。
だが、まだやる気のようで叩きつけられた衝撃から上がる粉塵の中から這い出してきた超に対してネギ君は、

「超さん……僕はあなたを否定はしません、できません……きっと超さんなりに考え抜いた結果がこの計画なのですから……それでも、僕はあなたの仲間にもなりません!!」
「フ……君ならそう言うと分かてイタヨ」

そう話す二人。
と、そこにようやくヘリが飛んで来たのか実況を開始しだしていた。
今頃地上ではネギ君の優勢な姿に場は盛り上がっている事だろう。
だが、超もまだやられていないという意思を前面に出してネギ君へと挑んでいく。
何度も手持ちの武器や時間跳躍弾を放って攻撃してくるが、それでももうネギ君は見切っているようで決定打に欠けていた。
そしてネギ君はこう言った。

「魔法が使えない以上あなたは僕に勝てませんよ! 超さん!!」

それを聞いた俺はそこで嫌な予感に襲われる。
超はこう言った。


『私はネギ坊主の子孫ネ』

ここから導き出される答えは……。
超はネギ君の魔法の力を受け継いでいてもおかしくない
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